「ラジオ波で期待できる効果は?」
「ラジオ波を利用する際の注意点は?」
ラジオ波は30~300MHzの高周波電磁波によって体内に摩擦熱を発生させる美容技術で、代謝向上により様々な美容効果が期待できます。
- 一時的なハリ感やツヤ感が期待できる場合がある
- 肌を引き締めてスッキリした印象に見えやすくなる
- 乾燥によるカサつきが和らぐ
- メイクののりや持続感がアップしたと感じる場合がある
一方で、適切な頻度や使用方法を守らないと肌トラブルや副作用のリスクも存在します。
今回は、「ラジオ波で期待できる効果」や「ラジオ波を利用する際の注意点」について詳しく解説していきます。
ラジオ波とは

ラジオ波は30~300MHzの高周波電磁波のことです。
肌に照射するとジュール熱という摩擦熱が発生して体を内側から温める美容技術です。
もとは医療分野で使用されていましたが、現在では美容エステでも広く活用されています。
ラジオ波の種類
種類 | 特徴 | 効果 |
---|---|---|
モノポーラ | 広範囲に作用 | 皮膚の深部を温める |
バイポーラ | 部分的な範囲に集中して作用 | 肌の引き締め |
マルチポーラ | 3つ以上の電極から電磁波が流れる | 肌の表面と深部の両方にアプローチ |
ラジオ波が効果を発揮する仕組みは、高周波の電磁波を肌に照射することで体内の水分子を振動させ、その摩擦により熱を発生させることにあります。
ラジオ波で期待できる効果
ラジオ波で期待できる効果は、以下の通りです。
- 一時的なハリ感やツヤ感が期待できる場合がある
- 肌を引き締めてスッキリした印象に見えやすくなる
- 乾燥によるカサつきが和らぐ
- メイクののりや持続感がアップしたと感じる場合がある
ラジオ波は皮膚の深層部に熱エネルギーを届けることで、美容面だけでなくリラクゼーション効果も期待できる施術方法です。
上記の効果について紹介していきます。
一時的なハリ感やツヤ感が期待できる場合がある
ラジオ波施術により、肌の一時的なハリ感やツヤ感が期待できる場合があります。
ラジオ波は皮膚の深部に熱を送り込むことで、肌を引き締めます。
また、温熱刺激により温められ、肌の血色が良くなることで、艶やかさが増す効果が報告されています。
肌を引き締めてスッキリした印象に見えやすくなる
ラジオ波の施術により、肌を引き締めてスッキリした印象に見えやすくなります。
ラジオ波を皮膚に照射すると、真皮層や皮下組織に熱エネルギーが加わり、肌の引き締め効果が期待できます。
乾燥によるカサつきが和らぐ
ラジオ波は、角質層を温めて肌をやわらげ、乾燥によるカサつきが和らぐことが期待できます。
ラジオ波は、皮膚表面ではなく角質層〜真皮にかけて熱を届ける性質があります。
温感により肌がやわらかくなり、うるおいケアや後のスキンケアが行き届きやすい状態に整えることが期待できます。
また、温めによって心地よいケアを継続しやすく、日々の乾燥対策をサポートしやすい点もメリットです。
メイクののりや持続感がアップしたと感じる場合がある

ラジオ波施術により、メイクののりや持続感がアップしたと感じる場合があります。
ラジオ波は肌の深層部まで浸透し、肌細胞を温めて刺激することで、肌がふっくらと引き締まり、より若々しい肌質を取り戻すことが期待できます。
ラジオ波を利用する際の注意点

ラジオ波を利用する際の注意点は、以下の3つです。
- 毎日の使用は避ける
- 妊娠中や体調不良時は避ける
- 金属アレルギーの方はアレルギー反応を起こす可能性がある
適切な頻度を守らずに過度な照射を行うと、やけどや乾燥などの深刻な肌トラブルの原因となります。
毎日の使用は避ける
ラジオ波の効果を期待してつい毎日使いたくなる気持ちは分かりますが、毎日の使用は絶対に避けるべきです。
適切な頻度を守らないと深刻な肌トラブルを招く恐れがあります。
まず、毎日使用すると炎症や赤み、かゆみなどの肌トラブルが発生する可能性が高まります。
また、ラジオ波は肌の水分を奪いやすく、肌の乾燥を悪化させて肌のバリア機能を低下させてしまいます。
さらに、過度な照射は肌の組織を損傷させ、火傷の原因となることもあります。
妊娠中や体調不良時は避ける
妊娠中や体調不良の際は、ラジオ波の利用を控えるようにしてください。
ラジオ波は高周波によって体内に熱を発生させる仕組みであり、この熱エネルギーが体質や体調によって悪影響を与えるリスクがあります。
妊娠中の場合、胎児への影響が懸念されます。超音波や高周波は体内の組織を加熱することがあり、お腹の中の赤ちゃんにも影響を及ぼす可能性があるためです。
また、体調が優れない時や発熱時は、施術により体への負担が増加する恐れがあるのです。
金属アレルギーの方はアレルギー反応を起こす可能性がある
金属アレルギーの方はラジオ波を利用する際に注意が必要です。
ラジオ波機器の電極部分には主にステンレスが使用されており、通常は金属アレルギーの原因になりにくいとされています。
しかし、ステンレスでも絶対に安全とは言えず、金属に敏感な方は注意が必要です。
金属アレルギーの原因となりやすい金属には、ニッケル、クロム、水銀、コバルトがあり、これらと比べるとステンレスはリスクが低いものの、完全にリスクがないわけではありません。
どうしても心配な場合は、事前に金属アレルギー検査を受けることをおすすめします。
ラジオ波で起こりうる副作用
ラジオ波の施術では、やけどや赤み、乾燥などの副作用が起こる可能性があります。
ラジオ波は医療分野でも使用されている高周波で、人体に影響のない周波数とされています。
しかし、体内に熱を発生させるメカニズムであるため、適切でない出力レベルや技術不足により副作用が生じることがあります。
ラジオ波で起こりうる副作用
副作用 | 症状・特徴 |
---|---|
やけど | 施術部位の熱による損傷 |
赤み | 施術部位の皮膚の炎症 |
内出血 | 施術部位の血管損傷 |
乾燥 | 皮膚の水分不足 |
熱感 | 施術部位の温かい感覚 |
水ぶくれ | 重度の熱傷による皮膚損傷 |
ハンドピースを動かすスピードが遅すぎて熱が一点集中したり、肌に強く押し当てたりすることで内出血が起こることもあります。
ラジオ波の効果に関するよくある質問
ラジオ波の効果に関するよくある質問を紹介します。
- ラジオ波とハイフの違いは?
- ラジオ波のやり過ぎは良くないですか?
- ラジオ波とハイフの違いは?
-
ラジオ波は高周波の電磁波を使用し、ハイフは超音波を使用する点が最大の違いです。
項目 ラジオ波 ハイフ 使用する波 高周波電磁波(30〜300MHz) 超音波 主な効果 温熱効果 リフトアップ※1
たるみケア痛み ほとんどなし
(温かさを感じる程度)チクチクとした痛み 適応部位 顔・体の広範囲 主に顔(SMAS筋膜への作用) ラジオ波は主に温熱効果による引き締めを目的とし、ハイフは深層のSMAS筋膜に直接アプローチしてリフトアップ※1を目指します。
肌のもたつきの解消を求める方にはラジオ波が、本格的なリフトアップ※1や小顔効果を重視する方にはハイフが適しています。
※1:引き上げるように動かすこと
- ラジオ波のやり過ぎは良くないですか?
-
ラジオ波は脂肪燃焼や肌の引き締めに効果的ですが、やり過ぎは逆効果となることがあります。
高周波の熱エネルギーを過度に当てると、肌や脂肪層にダメージを与え、乾燥や赤み、炎症、さらには脂肪の減り過ぎによる老け顔の原因にもなります。
安全のためにはサロン施術なら1〜2週間に1回程度、自宅用美顔器なら週2〜3回が目安とされます。
施術後は肌の状態を観察し、赤みや違和感がある時は間隔を空け、十分な保湿ケアを行うことが大切です。
まとめ
ラジオ波は30〜300MHzの高周波電磁波を利用した美容技術で、肌に照射することで摩擦熱を発生させ体を内側から温めます。
ラジオ波を検討している方は、まず自分の肌質や体質を理解し、信頼できる施術者のいるサロンやクリニックで相談することから始めましょう。
金属アレルギーの心配がある場合は事前に検査を受け、妊娠中や体調不良時は避けることが大切です。
また、適切な頻度を守り、施術後のスキンケアも怠らないよう心がけてください。