くせ毛の原因は？種類別の特徴とケア・対処法を解説

「くせ毛の原因は？」

「おすすめのケア・対処法について知りたい」

くせ毛は、髪内部の構造や生活習慣の影響によって形状が歪み、うねりや広がりが起こる髪質です。

くせ毛は、先天的な遺伝要因に加え、カラーや熱ダメージなどの後天的な原因も関係しています。

くせ毛の主な原因は、以下の4つです。

くせ毛は、湿気や乾燥などの環境要因でも変化しやすく、根本から直すことは困難です。

抑えるためには、原因に合わせたケアと美容院での施術を組み合わせることで、まとまりやすく美しい髪を保つことができます。

当記事では、くせ毛の原因や種類別の特徴とケア方法について、解説します。

くせ毛の種類4つ

以下では、くせ毛の種類4つについて解説します。

種類	特徴
波状毛（はじょうもう）	湿気で広がりやすい
捻転毛（ねんてんもう）	髪がねじれてごわつく
連珠毛（れんじゅもう）	節のあるデコボコ毛
縮毛（しゅくもう）	強いうねりや縮れがある

自身の髪質を見分けるには、主に以下のチェック方法があります。

髪質を見極めることは、より効果的なケアやスタイリングが可能になります。

くせ毛の方は、種類があることを理解しておきましょう。

波状毛（はじょうもう）｜湿気で広がりやすいタイプ

波状毛は、日本人に最も多く見られるくせ毛タイプで、湿気を吸収すると髪が膨張して広がりやすいのが特徴です。

特に梅雨や雨の日は、キューティクルが開いて外気中の水分を吸いやすくなるため、髪が広がりやすくなります。

波状毛の特徴と適したケアなどは、以下の通りです。

項目	内容
見た目の特徴	ゆるいS字カールが全体に広がる
主な原因	毛髪内部の水分・タンパク質バランスの偏り
悩みポイント	湿気で広がる・ツヤが出にくい・寝ぐせがつきやすい
適したケア	保湿ケア・ドライヤーの温風と冷風の使い分け
避けたい行動	濡れたまま放置・強い摩擦・高温アイロンの多用

朝のセット前は、軽めのオイルを使用すると、広がりを防ぎつつ自然なツヤが出やすくなります。

波状毛は「直そう」とするよりも、「広がらないよう整える」ケアを重視することがポイントです。

捻転毛（ねんてんもう）｜髪がねじれてごわつくタイプ

捻転毛は、髪がねじれたように生えており、指通りが悪くごわつきやすいタイプのくせ毛です。

髪内部のタンパク質は、不均一に分布しているため、乾燥しやすく、まとまりにくい特徴があります。

捻転毛の特徴と適したケアなどは、以下の通りです。

項目	内容
見た目の特徴	一本一本がねじれ、まとまりにくい
主な原因	髪内部のタンパク質や水分の偏り
悩みポイント	手触りが硬い・ツヤが出にくい・スタイルが決まらない
適したケア	保湿・柔軟成分入りトリートメント・低温ドライヤー
注意点	高温アイロン・強い摩擦はねじれ悪化の原因に

捻転毛は、高保湿トリートメントを使うと髪の芯まで潤いが浸透し、ねじれの広がりを抑えられます。

ドライヤーを使用する際は、低温と弱風で、ねじれを固定しないように乾かす方法が適切です。

連珠毛（れんじゅもう）｜節のあるデコボコ毛

連珠毛は、髪の毛に「数珠状の節」があり、太い部分と細い部分が交互に現れるデリケートなくせ毛タイプです。

毛髪の構造は不均一なため、光が均等に反射せずツヤが出にくく、さらに細い部分が切れやすいという弱点があります。

連珠毛の特徴と適切なケアなどは、以下の通りです。

項目	内容
見た目の特徴	髪に節があり、デコボコしている
主な原因	遺伝・毛髪内部のタンパク質形成異常
悩みポイント	切れ毛・枝毛が多い・ツヤが出にくい
適したケア	摩擦を避けた洗髪・低刺激シャンプー・保護系トリートメント
注意点	強いブラッシングや高温アイロンは厳禁

連珠毛は、保湿・補修力の高いアイテムを使うと、髪表面に保護膜を形成し節部分の摩耗を防げます。

毎日のダメージを最小限に抑えることで、ツヤとしなやかさを取り戻すことが可能です。

縮毛（しゅくもう）｜強いうねりや縮れがあるタイプ

縮毛は、髪が細かく縮れたり強くうねったりしているタイプのくせ毛です。

髪内部のタンパク質結合（シスチン結合）の偏りによって断面が歪み、光を均一に反射できないためツヤが出にくくなります。

縮毛の特徴適切なケアなどは、以下の通りです。

項目	内容
見た目の特徴	細かい縮れやうねりが強く、全体にボリュームが出やすい
主な原因	遺伝・髪内部のシスチン結合の偏り
悩みポイント	乾燥・広がり・ツヤ不足・手触りの悪さ
適したケア	高保湿トリートメント・低温ドライヤー・縮毛矯正
注意点	無理なブラッシングや高温アイロンは断毛リスクあり

縮毛は、補修系マスクを使用することで、パサつきやごわつきを抑え、指通りをなめらかに整えられます。

定期的な縮毛矯正や酸熱トリートメントなどの施術は、髪内部のゆがみを補正し、自然でツヤのあるストレートを維持することが可能です。

くせ毛の主な原因4つ

くせ毛の原因は、以下の「先天的な要因」と「後天的な要因」に分かれます。

くせ毛は遺伝や毛穴の形など、生まれつきの構造によって発生するケースや、カラーや熱ダメージ・生活習慣の乱れによって変化する場合もあります。

以下では、くせ毛の主な原因についてそれぞれ解説します。

毛穴の形・シスチン結合のズレなどの先天的要因

くせ毛の多くは、生まれつきの「毛穴の形」や「シスチン結合のズレ」などの先天的要因によって決まります。

髪内部のタンパク質を結びつける「シスチン結合」は、不均一な位置にあると髪の断面がゆがみ、自然と波打つような形になるからです。

先天的要因は、根本的な改善は困難ですが、髪内部の水分・油分バランスを整えることで見た目の扱いやすさが変わります。

先天的なくせ毛の特徴は、以下の通りです。

項目	内容
主な原因	毛穴の形状・シスチン結合の偏り・遺伝的要因
髪の特徴	うねり・波打ち・広がり・ツヤが出にくい
改善の難易度	高い（遺伝的要因が強いため根本改善は不可）

「酸熱トリートメント」や「ケラチントリートメント」は、シスチン結合の偏りによるうねりを抑え、髪表面をなめらかに整える効果があります。

先天的なくせ毛は、日々のケアで扱いやすく見せることは十分可能です。

カラー・パーマ・熱ダメージなどの後天的要因

くせ毛は、カラー・パーマ・熱ダメージなどによって後天的に悪化することもあります。

カラーやパーマ、アイロン・ドライヤーの高熱などが繰り返されると、髪内部のタンパク質や脂質が壊れ、キューティクルが剥がれやすくなるからです。

過度な施術や熱ダメージは「くせ毛化」を進行させる要因となります。

くせ毛の後天的な悪化を防ぐためには、以下のケアポイントが重要です。

後天的なくせ毛は、ダメージの蓄積によって生じるため、原因を断ち、補修ケアを継続することが最も効果的な改善策です。

ホルモンバランス・加齢・ストレスによる髪質変化

くせ毛は、ホルモンバランスの乱れ・加齢・ストレスといった内的要因でも起こります。

女性ホルモン（エストロゲン）は、減少すると、髪の成長サイクルが乱れ、毛穴の形が歪みやすくなるからです。

以前は、直毛だった人でもホルモンバランス・加齢・ストレスによって、うねりやパサつきが生じやすくなります。

ホルモン・加齢・ストレスによる髪質変化の特徴は、以下の通りです。

原因	主な影響
ホルモンバランスの乱れ	毛穴形状の歪み・髪密度の低下
加齢	髪のハリ・コシ・水分保持力の低下
ストレス	血行不良・皮脂分泌の乱れ

たとえば、40代以降に急に髪がうねり出すのは、加齢やホルモン減少による典型的なサインです。

髪質変化は外側からのケアだけでなく、頭皮と体の内側から整える必要があります。

髪質の変化は、生活習慣とスカルプケアを見直すことで、髪のハリやまとまりを取り戻すことが可能です。

生活習慣や栄養不足による水分バランスの乱れ

くせ毛は、生活習慣や栄養不足による水分バランスの乱れによっても悪化します。

髪の主成分である「ケラチン」はタンパク質から作られるため、栄養が不足すると髪内部の構造が弱まり、水分保持力が低下するからです。

たとえば、夜更かしや食生活の乱れで血行が悪くなると、毛根に十分な栄養が届かず水分不足によって髪質が変わります。

生活や栄養不足をケアするには、以下のポイントがおすすめです。

くせ毛を抑えるには、外からのケアだけでなく、体の内側から髪を育てる生活習慣が欠かせません。

毎日の小さな積み重ねは、美しく扱いやすい髪に繋がります。

自宅でできるくせ毛ケア・対処法

以下では、自宅でできるくせ毛ケア・対処法を解説します。

くせ毛のケアは、美容院での施術だけでなく、毎日のホームケアが欠かせません。

特に、髪の水分と油分のバランスを整え、キューティクルを保護することがポイントです。

以下の方法を実践することで、自宅でもくせ毛を落ち着かせ、まとまりやすい髪質へ導くことができます。

アミノ酸系シャンプーで頭皮と髪をやさしく洗う

くせ毛をケアするには、アミノ酸系シャンプーで頭皮と髪をやさしく洗う方法が適しています。

アミノ酸系シャンプーは、髪や肌と同じ弱酸性でできており、必要な皮脂や水分を残しながら汚れを落とすことが可能です。

一般的な高洗浄力シャンプー（硫酸系）は頭皮を乾燥させ、髪のキューティクルを傷つけやすいため、くせ毛のうねりやパサつきを悪化させる原因になります。

洗い方については、以下の方法がおすすめです。

くせ毛は、毎日のシャンプーを見直すだけで乾燥やうねりが和らぎ、扱いやすくすることができます。

トリートメント・ヘアマスクでしっかり保湿する

くせ毛のケアは、トリートメント・ヘアマスクでしっかり保湿する方法がおすすめです。

くせ毛は、毛髪内部のタンパク質が偏っているため「保湿と補修」効果を兼ね備えたケア製品を選ぶことで、まとまりとツヤを取り戻すことができます。

トリートメントとヘアマスクの違いは、以下の通りです。

項目	トリートメント	ヘアマスク（集中ケア）
使用頻度	毎日使用	週1〜2回
主な目的	ダメージ補修・手触り改善	深部保湿・髪内部の修復
使用時間	1〜3分程度	5〜10分じっくり浸透
効果	軽やかな仕上がり	重めでしっとりまとまる

トリートメント・ヘアマスクは、保湿力で湿気の影響を受けにくくなり、くせ毛特有のパサつきや広がりを防ぐことができます。

自宅では、毎日のケアに「保湿を習慣化する」ことで、柔らかくまとまりのある髪質を実現可能です。

タオルドライ・ドライヤーの正しい使い方を意識する

くせ毛を落ち着かせるためには、タオルドライ・ドライヤーの正しい使い方を意識する必要があります。

濡れた髪はデリケートなため、誤った乾かし方をすると、髪内部の水分が失われてパサつきやうねりが悪化するからです。

正しい手順を守ることで、髪の水分を保ちながらまとまりをキープできるようになります。

タオルドライ・ドライヤーのそれぞれの正しい使い方は、以下の通りです。

ステップ	タオルドライ	ドライヤー
STEP1	髪をこすらず押さえるように水分を吸収する	根元→中間→毛先の順に乾かす
STEP2	吸水性の高いマイクロファイバータオルを使用	ドライヤーは髪の流れに沿って上から下へ当てる
STEP3	ドライヤー前に毛先へ洗い流さないトリートメントをなじませる	最後に冷風で仕上げる

注意すべきNG行動は、濡れたまま寝る、高温ドライヤーを至近距離で当てるなどがあります。

くせ毛は、乾かし方ひとつで仕上がりが変わるため、正しい乾燥習慣を身につけましょう。

ドライヤーの選び方や乾かし方について詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

ヘアオイル・スタイリング剤でまとまりをキープ

くせ毛は、ドライ後にヘアオイル・スタイリング剤でまとまりをキープするケアがおすすめです。

くせ毛は湿気や乾燥など外的環境の影響を受けやすく、時間が経つと広がりやすい特徴があります。

「保湿とコーティング」のダブルケアを意識することは、長時間まとまりのある髪を維持することが可能です。

ヘアオイル・スタイリング剤を使う際は、以下のポイントを参考にしてみてください。

朝に仕上げする際は、ひと手間加えるだけで、湿気や摩擦による乱れを抑えられます。

日中のくせ毛対策には、スタイリング剤で保護膜を作る習慣を取り入れましょう。

美容院でできるくせ毛に適した施術

以下では、美容院でできるくせ毛に適した施術を解説します。

くせ毛を根本から改善したい場合は、美容院での施術を取り入れるのが効果的です。

代表的な施術には「縮毛矯正・ストレートパーマ・髪質改善トリートメント・デザインカット」の4種類があり、それぞれのくせ毛タイプに応じた選択が重要になります。

美容院では、美容師と相談しながら、自分の髪の状態やダメージ度合いに合う方法を選びましょう。

縮毛矯正で強いくせ毛をまっすぐに整える

縮毛矯正は、強いうねりや縮れ毛を根本からまっすぐに整える最も効果的な施術です。

具体的な施術内容は「薬剤で髪内部のシスチン結合を一度切断」「アイロンの熱でまっすぐな形状に再結合」することで、半永久的にストレートを維持できます。

縮毛矯正の目的や持続期間は、以下の通りです。

項目	内容
目的	強いくせ毛・うねりを根元からまっすぐに整える
持続期間	約3〜6か月（伸びた部分は再施術が必要）
メリット	毎朝のセット時間が短縮・梅雨時期でも広がらない
デメリット	髪のダメージ・ボリュームダウン

縮毛矯正は、湿気や汗で広がりやすい「縮毛タイプ」や「強い波状毛」には、効果的です。

縮毛矯正は、強い薬剤と熱を使用するため、髪のダメージを抑えながら施術する美容師の技術力が重要になります。

強いくせ毛で悩んでいる方は、美容師と相談のうえ髪質に合わせた方法を選びましょう。

ストレートパーマで軽いくせ毛を自然に仕上げる

ストレートパーマは、軽いくせ毛や広がりを抑え、自然なストレート感を出したい方に適した施術です。

ストレートパーマは縮毛矯正と異なり、アイロンの高温処理を行わず、薬剤の力で髪表面のうねりを伸ばします。

ストレートパーマの目的や持続期間は、以下の通りです。

項目	内容
目的	軽いくせ・広がりを自然に抑える
使用技術	薬剤処理のみ（低温）
仕上がり	柔らかく自然なストレート
髪への負担	少ない カラーやパーマと同時施術は避ける
持続期間	約2〜3か月

ストレートパーマは、強いくせ毛に効果が限定的なため、髪質に応じた施術選びが大切です。

強い矯正よりも自然なまとまりを求める場合は、ストレートパーマが適しています。

髪質改善トリートメントでうねりとダメージをケア

髪質改善トリートメントは、髪内部のダメージ補修を行いながら、くせ毛特有のうねりや広がりをやわらげる施術です。

縮毛矯正のように結合を切断せず、アミノ酸・ケラチン・酸熱成分などを髪内部に浸透させてゆがみを整えます。

髪質改善トリートメントの特徴は、以下の通りです。

項目	内容
主な目的	髪内部のゆがみを整え、うねり・広がりを緩和
主成分	ケラチン・アミノ酸・グリオキシル酸など
仕上がり	自然なツヤ・柔らかい質感・軽いストレート感
持続期間	約1〜2か月（回数を重ねると定着）
髪への負担	少ない・ブリーチ毛やダメージ毛にも対応可

髪質改善トリートメントは、熱アイロンの力で内部に成分を定着させるため、施術直後から滑らかで扱いやすい髪質へ変化します。

継続的に行うことで、髪内部の密度が高まり、くせ毛によるうねりを軽減可能です。

カットやレイヤーで扱いやすいスタイルに整える

くせ毛は、カットやレイヤーで扱いやすいスタイルに整えることで、扱いやすさが変わります。

髪の量やうねりの向きを見極めずにカットした場合は、広がりやすくまとまりにくくなるため、くせ毛特有の動きを活かしたデザインカットやレイヤー調整が重要です。

以下では、くせ毛におすすめのカット方法をまとめました。

カット技法	特徴・効果	向いている髪質
レイヤーカット	髪の重なりを調整し、軽さと動きを出す	波状毛・ミディアム〜ロング
グラデーションカット	下に重さを残して広がりを抑える	縮毛・多毛タイプ
ドライカット	乾いた状態でカットし、くせの出方を確認しながら調整	すべてのくせ毛タイプ
セニング（すきバサミ）	毛量を部分的に減らしてまとまりを出す	クセが軽めの髪質

波状毛の方は「レイヤー・外ハネ」スタイルで自然な動きを出すと、くせを活かしながら柔らかい印象になります。

カットする際は、自身の髪質を理解して適している技法を選びましょう。

くせ毛を活かしたおすすめのヘアスタイル

以下では、くせ毛を活かしたおすすめのヘアスタイルを紹介します。

くせ毛は、髪のうねりやボリュームを味方にしたデザインを選ぶことで、扱いやすくおしゃれな印象を演出可能です。

くせ毛は個性のひとつとして考えて、上手にスタイルを選べば、ブローいらずでまとまるトレンド感のある髪型を楽しめます。

ショート・ボブスタイルで軽やかに仕上げる

くせ毛の方には、ショートやボブなどの短めスタイルがおすすめです。

髪が短いと重みが減り、うねりや広がりをコントロールしやすくなるうえ、自然な動きやボリューム感を活かせます。

特に波状毛や軽い捻転毛の方は、ショートやボブにするだけで扱いやすさが格段にアップします。

ショート・ボブスタイルのおすすめスタイル例は、以下の通りです。

スタイル	特徴
丸みショートボブ	後頭部に丸みを出して女性らしい柔らかさを演出
くびれショート	首元をすっきり見せ、くせ毛のボリュームをコントロール
外ハネボブ	毛先のうねりを生かして動きをプラス
前下がりボブ	顔まわりをシャープに見せたい方におすすめ

ショート・ボブスタイルは、髪が軽くなる分、湿気による広がりも抑えやすくなります。

ショート・ボブスタイルは、くせ毛を味方にしてトレンド感と扱いやすさを両立できる万能ヘアです。

ミディアム・ロングで動きのあるヘアに仕上げる

くせ毛の魅力を引き出したい方には、ミディアム・ロングヘアもおすすめです。

長さがあることは、髪の重みがうねりを程よく抑え、自然なカールやウェーブを活かした柔らかい印象に仕上がります。

ミディアム・ロングのおすすめスタイル例は、以下の通りです。

スタイル	特徴
レイヤーミディアム	段差をつけて動きを出し、軽やかさを演出
ゆるウェーブロング	くせを生かしつつナチュラルなカール感を強調
外ハネミディアム	毛先のうねりを活かして軽快な印象に
前髪ありロング	顔まわりのくせを利用し、やわらかい雰囲気に

ミディアム・ロングは、くせを直すのではなく、魅せる方向へ変えるスタイルです。

自然なうねりを上手に活かし、自分らしい上品な髪を楽しみましょう。

前髪のくせ毛はスタイリングで自然にカバーする

前髪のくせ毛は、湿気や汗の影響を受けやすいため、スタイリングで自然にカバーしましょう。

適切なスタイリングを行えば、無理に縮毛矯正をしなくても、自然にまとまりのある前髪を作ることができます。

前髪のくせ毛をスタイリングする手順は、以下の通りです。

ステップ	方法	効果
STEP1	霧吹きで前髪全体を軽く湿らせる	クセをリセットし形を整えやすくする
STEP2	ドライヤーの風を下からでなく上から当てる	根元のうねりを抑える
STEP3	ブラシで軽くテンションをかけながら乾かす	毛流れを均一に整える
STEP4	仕上げにアイロンで軽く熱を通す	ツヤとまとまりを出す
STEP5	バーム・オイル・スプレーでキープ	湿気の侵入を防ぐ

前髪のくせ毛は、ドライヤーの使い方によって根元のうねりを抑えられます。

前髪のくせ毛をスタイリングする際は、整える意識を持つことが大切です。

くせ毛に関するよくある質問

以下では、くせ毛に関するよくある質問を紹介します。

くせ毛に悩む人は多く、原因や改善方法、正しいケアの仕方などについて疑問を持っているかもしれません。

以下では、悩みを解消するために、くせ毛に関する代表的な質問を整理し、正しい理解と対策をわかりやすく解説します。

くせ毛は完全に治せますか？

くせ毛は、完全に治すことはできません。

くせ毛の多くは「毛穴の形」や「髪内部のタンパク質構造（シスチン結合）の偏り」といった先天的な要因によって決まるからです。

毛穴が楕円形や曲線状になっている状態は、髪がうねりながら生えてくるため、根本的に形を変えることはできません。

くせ毛は、以下のケアを毎日意識することで扱いやすくできます。

くせ毛は、完全に治すのではなく、扱いやすく整えるという考え方に変えることで、くせ毛との付き合い方が楽になります。

急にくせ毛になったのはなぜ？

急にくせ毛になったのは、ホルモンバランスの変化・加齢・ストレス・生活習慣の乱れによる頭皮環境の変化が主な原因です。

毛穴の形は、皮膚や筋肉の状態に影響を受けるため、頭皮がたるんだり血行が悪化すると毛穴が歪み、髪がまっすぐに生えにくくなります。

急にくせ毛になった場合は、髪内部の水分バランスも乱れ、以前にはなかったうねりやパサつきが出やすくなったことが考えられます。

急にくせ毛になったと感じた場合は、髪そのものだけでなく頭皮と生活リズムの見直しが必要です。

根本原因を整えることで、髪のうねりや広がりを徐々に軽減できます。

くせ毛におすすめの市販シャンプーは？

くせ毛には、髪と頭皮の「水分・油分バランス」を整えるシャンプーがおすすめです。

アミノ酸系や保湿成分が豊富なシャンプーは、髪内部の水分を守りながら汚れを落とすため、うねりやパサつきを防いでまとまりやすくしてくれます。

市販で人気のくせ毛向けシャンプーは、以下の通りです。

商品名	特徴
ミルボン「オージュア クエンチ」	高い保湿力でうねりをやわらげる
ケラスターゼ「ディシプリン オレオリラックス」	湿気による広がりを防止
ルベル「ヒタ シャンプー」	アミノ酸配合でまとまりとツヤを両立
ナプラ「N. シアシャンプー」	軽い仕上がりで毛先までなめらかに

くせ毛用シャンプーは「洗う」よりも「整える」意識で選ぶことがポイントです。

シャンプーを選ぶ際は、自分のくせ毛タイプに合った1本を選び、日常のケアからくせ毛をコントロールしていきましょう。

メンズのくせ毛を活かす髪型は？

男性のくせ毛は、うねりや動きが出やすい特性を活かすことで、自然なボリューム感やおしゃれな質感を演出できます。

たとえば「ツーブロックやマッシュ・パーマ風ショートなど」はくせ毛との相性がよく、セット次第でナチュラルに仕上げることが可能です。

以下では、くせ毛を活かせる人気のメンズスタイルをまとめました。

スタイル名	特徴・印象	スタイリングのコツ
ツーブロックショート	サイドを刈り上げてトップに動きを出す	ジェルやワックスで束感を強調
無造作マッシュ	前髪のくせを利用してナチュラルに	ドライ後に軽くワックスをなじませる
パーマ風ショート	天然のうねりを活かして軽やかに	オイルとワックスで自然な動きを出す
センターパート	前髪のくせを利用して大人っぽく	ドライヤーで分け目を整えツヤ仕上げ
ベリーショート	くせ毛を最小限に抑え清潔感を重視	ジェルでタイトにまとめる

くせ毛は、スタイリング次第で欠点から武器になります。

自分の髪質を理解し、動きと質感を味方につけたヘアスタイルを楽しみましょう。

まとめ

当記事では、くせ毛の原因と種類別の特徴とケア・対処法を解説してきました。

くせ毛は「生まれつきのもの」と考えられがちです。

実際には遺伝だけでなく、生活習慣・ダメージ・ホルモン変化・加齢といった複数の要因が関係しています。

くせ毛を完全に治すことは困難でも、正しいケアと施術によって扱いやすく、美しく整えることは十分可能です。

くせ毛は、自分の髪質を理解し日常のケアを少し工夫するだけで、扱いやすさが変わります。

原因に合った対策を継続して、自分らしいツヤと動きを持つ理想の髪質を手に入れましょう。