「寝癖のつく原因はなに?」
「寝癖を防ぐ方法は?」
寝癖がつく主な原因は、髪が濡れたまま就寝すること、寝汗による湿気、枕との摩擦などです。
髪の内部にある「水素結合」が水分によって切れ、寝ている姿勢のまま再結合することで寝癖が形成されます。
今回は、「寝癖がつく原因」や「寝癖を防ぐ方法」、さらに「朝の寝癖直しテクニック」について詳しく解説していきます。
毎朝のヘアスタイリングに時間をとられている方は、ぜひ参考にしてください。
寝癖がつく原因

寝癖がつく原因には、髪が濡れたまま寝てしまうことや、寝汗による湿気、髪質(※うるおいによる髪の質感のこと)や枕との摩擦など、さまざまな要素が関係しています。
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
髪が乾いていないまま寝る
寝癖がつく最大の原因は、髪に水分を含んだまま就寝することです。
髪の形は「水素結合」という髪の内部の結合によって決まっています。
シャンプー後などで髪が濡れると、この水素結合が切れて髪は自由な状態になります。
そして、髪が乾いていく過程で再び水素結合が起こり、髪の形が固定されるのです。
つまり、髪をしっかり乾かさないまま寝てしまうと、髪が曲がった状態で水素結合が起こり、その形のまま固定されてしまいます。
これが朝起きたときに見られる寝癖の正体なのです。
また、濡れている髪は摩擦によるダメージを受けやすいため、髪が傷みやすくなるという問題もあります。
寝汗による湿気
寝癖の原因として、寝汗による髪の湿りが大きく関わっています。
寝ている間にかく汗が髪の毛や頭皮が湿気を含み、そのまま乾くことで寝癖がつきやすくなるのです。
睡眠中に出る汗の量はコップ一杯(約200cc)程度といわれていますが、自律神経の乱れやホルモンバランスの変化によって過剰な寝汗をかくことがあります。
また、寝室の温度や湿度が高すぎたり、パジャマや寝具の通気性が悪かったりすることも寝汗の原因となります。
寝汗による湿気で寝癖がつくのを防ぐためには、寝室の温度と湿度を適切にコントロールすることが大切です。
髪質※の問題
日本人に多い太くて硬い髪質※は、寝癖がつきやすい傾向にあります。
サラサラで細い髪の毛に比べて、太くて硬い髪質※の方が寝癖がつきやすくなります。
また、加齢によって髪質※が変化すると、寝癖の問題も変わってきます。
髪が細く柔らかくなると、キューティクルが薄くなって湿気を吸収しやすくなったり、キューティクルがはがれやすくなったりして、水素結合の影響を受けやすくなります。
上記によって、以前は寝癖に悩んでいなかった人も突然寝癖に悩まされるようになることがあるのです。
※うるおいによる髪の質感のこと
寝癖を防ぐ方法

寝癖を防ぐために3つの効果的な方法をご紹介します。
- しっかり髪を乾かす
- 枕をシルク素材に変える
- ナイトキャップを使う
しっかり髪を乾かす
寝癖を防ぐためには、就寝前にしっかりと髪を乾かすことが最も効果的です。
濡れた髪のまま寝ると、寝返りを打つたびに髪の形が変わり、そのまま乾いて固まってしまうのです。
- まずはタオルドライで髪の水分をしっかり取り除きましょう
- 癖がつきやすい前髪から乾かし始めます
- 根元から毛先へと順番に乾かしていきます
- 温風で8割ほど乾かしたら、最後に冷風を1分ほど当てて仕上げます
冷風を当てることで髪のキューティクルが引き締まり、形が固定されやすくなるとともに、頭皮を冷やすことで寝汗も抑えられます。
このように、寝る前にしっかりと髪を乾かすことは、翌朝の寝癖を防ぐための基本中の基本です。
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枕をシルク素材に変える
シルク枕カバーは寝癖防止に効果的です。なぜなら、シルクのなめらかな表面が髪との摩擦を減らすからです。
寝ている間に20〜30回ほど寝返りを打つと言われていますが、その度に髪が擦れてダメージが蓄積します。
シルク素材は髪が滑るように動くため、摩擦によるキューティクルの損傷を防ぎ、寝癖ができにくくなるのです。
さらに、シルク枕カバーは肌にも優しいため、肌トラブルに悩む方にもおすすめです。
シルクに含まれる「セリシン」というタンパク質は人間の肌の成分に近く、髪や頭皮に吸着して潤いを保つ働きがあります。
ナイトキャップを使う
ナイトキャップを使うと寝癖がつきにくくなります。
髪の毛が枕と直接こすれることを防ぎ、髪をまとめることで寝返りによる乱れを抑えるからです。
ナイトキャップは寝癖防止だけでなく、髪の摩擦によるダメージを軽減し、髪や頭皮の乾燥を防ぎ、睡眠の質も向上させる効果があります。
特にシルク素材のナイトキャップは摩擦が少なく、髪の絡まりを防いでくれるのでおすすめです。
寝癖を直す方法
ここでは、朝起きたときに気になる寝癖をしっかり直したい方のために、自宅で簡単にできる寝癖直しの方法を3つご紹介します。
根元を濡らして乾かす
寝癖を直すには「根元を濡らして乾かす」ことが最も効果的です。
寝癖が直らない原因は、多くの人が毛先だけを濡らしているからです。
実際には、寝癖のほとんどは毛先ではなく根元から発生しています。
寝ている間に頭から汗をかき、その水分が髪の根元を濡らし、枕に押さえつけられた状態で自然乾燥することで寝癖がついてしまうのです。
- 寝癖がついている髪の根元をしっかり濡らす
- スプレーボトルやシャワーを使って根元から水分を与える
- すぐに乾かさず5分ほど時間をおいて水分を根元に浸透させる
- ドライヤーを使って根元から乾かしていく
- ドライヤーは左右に動かしながら使用する
- 髪を持ち上げるようにして風を当てる
お湯を使うと水よりも髪に浸透しやすいので、より効率的に寝癖を直せます。
寝癖直しウォーターを使う
寝癖直しウォーターがおすすめな理由は、普通の水とは違い髪への浸透力が高いからです。
さらに保湿成分や整髪成分が含まれているので、髪にうるおいを与えながらまとまりやすくしてくれます。
水だけで寝癖を直すと、髪のキューティクルが開いて内部の成分が流出し、パサパサになってしまうリスクがあります。
使い方は、まず寝癖が気になる部分に寝癖直しウォーターをスプレーします。
そして大切なのは、吹きかけた部分を手でよく揉みこんで髪になじませることです。
根元から毛先に向かって優しくなでるように広げると効果的です。
寝癖をしっかり直すには、寝癖部分だけでなく根元から濡らして、そこからうねりを直すとよいでしょう。
蒸しタオルを使う
蒸しタオルは寝癖直しの救世主です。
蒸しタオルを使えば、髪の根元をしっかり濡らして水素結合を切断し、新たに整えなおすことができます。
- タオルを水でよく濡らして軽く絞ります
- 濡らしたタオルを電子レンジで30秒から1分ほど温めます
- できあがった蒸しタオルを寝癖が気になる部分、特に根元部分にあてます
- 5〜10分ほど置いておきます(この間に朝食やメイクができます)
- ブラシで髪を整えます
- ドライヤーで乾かして完了です
このように、蒸しタオルは朝の忙しい時間でも簡単に寝癖を直せる優れた方法です。
寝癖がつきにくい髪の毛の乾かし方
寝る前のドライヤーの使い方を少し工夫するだけで、翌朝の寝癖を大幅に減らすことができます。
効果的な乾かし方
手順 | やり方 | ポイント |
---|---|---|
1. タオルドライ | 髪の水分をタオルで優しく吸い取る | こすらず、押さえるように水分を取る |
2. トリートメント | 洗い流さないトリートメントやオイルをつける | 髪の保護と摩擦防止になる |
3. 前髪から乾かす | 癖がつきやすい前髪から乾かす | 根元に水分を残さない |
4. 根元から乾かす | 髪をかき分けながら根元に風を当てる | 頭皮の湿り気をしっかり取る |
5. 毛先を乾かす | 根元から毛先に向かって乾かす | 低温でじっくり乾かす |
6. 冷風で仕上げる | 最後に冷風を全体に当てる | キューティクルを整える効果がある |
上記の乾かし方がおすすめな理由は、髪の水分を完全に取り除くことができるからです。
特に根元の水分は寝癖の大きな原因となるので、しっかり乾かすことが重要です。
また、冷風でキューティクルを整えることで、髪のまとまりが良くなり、寝癖がつきにくくなります。
寝癖がつかない方法に関するよくある質問
寝癖がつかない方法に関するよくある質問をまとめました。
- 寝癖がつかないおすすめのグッズはありますか?
- シュシュを使った寝癖がつかない方法はありますか?
- 髪の長さによって寝癖のつきやすさは変わりますか?
寝癖防止グッズや髪の長さによる寝癖のつきやすさの違いなど、朝のヘアスタイリングの悩みを解決するポイントを解説しています。
上記の疑問について詳しく説明しているので、朝の準備時間を短縮したい方はぜひ参考にしてください。
寝癖がつかないおすすめのグッズはありますか?
おすすめの寝癖防止グッズは、以下の通りです。
グッズ名 | 特徴 | 価格の目安 |
---|---|---|
シルクナイト キャップ | 髪と寝具の摩擦を防ぎ、保湿効果もある | 1,580~3,300円 |
シルク枕カバー | 髪との摩擦を減らし、寝癖がつきにくくなる | 1,000~5,000円 |
低反発枕 | 頭にフィットして寝返りによる寝癖を防止 | 2,000~10,000円 |
シルクナイトキャップは髪と寝具の摩擦を防ぐだけでなく、タンパク質を含んだシルク素材が保湿性に優れているため、髪にうるおいを与えながら寝癖を防止します。
特に髪が広がりやすい方や絡まりやすい方におすすめです。
寝癖防止グッズを上手に活用して、朝の時間を有効に使いましょう。
シュシュを使った寝癖がつかない方法はありますか?
髪をゆったりとシュシュで束ねて寝ることで、毛先の暴れを抑え、寝癖がつきにくくなります。
寝返りを打つときに起こる摩擦が寝癖の原因になりますが、シュシュで髪をまとめることでこの摩擦を防げます。
具体的には、髪を結び跡の付きにくいシュシュで、きつく結ばずゆったりと束ねましょう。きつく結ぶと別の癖がついてしまうので注意が必要です。
特にシルク製のシュシュなら結び跡がつきにくく、髪への負担も少ないのでおすすめです。
髪の長さによって寝癖のつきやすさは変わりますか?
ショートヘアは寝癖がつきやすく、ボブやロングヘアは比較的寝癖がつきにくい傾向があります。
髪が短いと根元から動きやすく、寝ている間の摩擦や圧力がそのまま髪全体に伝わりやすいからです。
反対に、ロングヘアやボブのように長さがある髪型は、髪の重さやまとまりのおかげで動きが少なくなり、寝癖がつきにくくなります。
例えば、ショートヘアの場合、朝起きると根元から髪が立ち上がったり、毛先があちこちに跳ねたりしやすいです。
短い髪が寝ている間に枕や布団に押しつぶされて、形がそのまま固定されやすいからです。
逆にロングヘアだと、毛先の乾燥や広がりはあるものの、根元自体が大きく乱れることは少なく、寝癖も比較的目立ちません。
まとめ
寝癖の主な原因は髪が濡れたまま寝ること、寝汗による湿気、髪質の問題、そして枕との摩擦です。
髪が濡れた状態で寝ると、水素結合が切れた状態から固定され、曲がった形のまま固まってしまいます。
寝癖を防ぐ効果的な方法としては、就寝前にしっかり髪を乾かすこと、シルク素材の枕カバーを使用すること、そしてナイトキャップを活用することが挙げられています。
特に髪を乾かす際は、タオルドライで水分を取り除き、前髪から始めて根元から毛先へと順に乾かし、最後に冷風を当てるようにしましょう。
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