うねり髪とは？原因・適切な対策と実践的なケア方法を解説

「うねり髪とは？」

「原因や適切な対策について知りたい」

うねり髪とは、髪がまっすぐに伸びずに波打ったりねじれたりする状態のことです。

原因は加齢やダメージ、乾燥など多岐にわたり、髪内部の水分・タンパク質バランスが崩れることで発生します。

特に30代以降は、ホルモンバランスの変化によって「エイジング毛」と呼ばれる髪質の変化が起きやすくなります。

うねり髪になった状態は、広がりやすく、まとまりにくくなるのです。

うねり髪は、適切な対策を行うことで扱いやすくなります。

当記事では、うねり髪の原因や、適切な対策と実践的なケア方法を解説するので参考にしてみてください。

うねり髪になる主な原因

以下では、うねり髪になる主な原因を解説します。

うねり髪の原因は「髪内部の水分バランスの乱れ・加齢・外的ダメージ・遺伝」の4つが主な要因です。

主な要因では、単独で起こることもあれば、複数が重なって髪質が変化することもあります。

うねり髪を根本から抑えるためには、原因を見極めてケア方法を変えることが重要です。

以下では、うねり髪になる主な原因についてそれぞれ解説します。

髪内部の水分バランスの乱れがうねりを引き起こす

髪内部の水分と油分のバランスが崩れた場合は、髪の片側だけが膨張・収縮し「うねり」が発生します。

特に乾燥や湿気が多い環境では、水分バランスが乱れやすく、髪の形状が不均一になりやすいです。

髪の内部（コルテックス）は、水分を保持する親水性たんぱく質と、油分を保持する疎水性たんぱく質で構成されています。

上記のたんぱく質のバランスが崩れると、髪が部分的に膨張し、毛一本一本の形状が歪んでしまいます。

主な原因は、以下の通りです。

髪のうねりを防ぐには「乾燥させすぎない・湿気を吸わせすぎない」バランス管理が重要です。

入浴後は、濡れたまま放置せず、ドライヤーで根元から均一に乾かすことで、髪内部のバランスを保つことができます。

加齢による髪質変化で毛がねじれやすくなる

加齢によって髪質が変化した場合は、毛髪内部のたんぱく質構造や頭皮環境が乱れ、髪がうねりやすくなります。

髪は年齢を重ねるにつれて、水分保持力・弾力が低下し「うねり髪」や「まとまりにくい髪」が増えるからです。

以下では、加齢による髪の構造変化と影響をまとめました。

加齢要因	髪・頭皮の変化	見られる症状
ホルモンバランスの乱れ	ケラチン生成量の低下	うねり・細毛・抜け毛
皮脂分泌量の減少	髪の保湿力低下	パサつき・ごわつき
毛包の歪み	髪の生える方向が不均一	根元のうねり・広がり
活性酸素の増加	髪内部構造の酸化	弾力の低下・ツヤ減少

加齢による髪質変化は、避けられません。

日々のケアでは、進行を遅らせることは可能です。

シャンプーやトリートメントは、エイジングケア成分（アミノ酸・セラミド・ケラチン）を含む製品を選び、健康な毛の成長をサポートしましょう。

紫外線・カラー・アイロンなどの外的ダメージも影響する

紫外線やヘアカラー、アイロンの熱は、髪表面のキューティクルを傷つけ、内部の水分やタンパク質を流出させる要因のひとつです。

内部の水分やタンパク質が流出した場合は、髪の片側だけが膨張・収縮し、ねじれやすくなることで「うねり」が発生します。

髪は、約80％がケラチンというタンパク質で構成されており、熱や紫外線に弱い特徴があります。

以下のような行動が重なった場合は、ダメージの進行は早まるため注意が必要です。

外的ダメージによるうねり髪は、日々の小さな積み重ねで進行します。

髪は「熱・紫外線・薬剤」から守る意識を持つことが、将来的に髪質悪化を防ぐ最善策です。

遺伝による影響で生まれつきクセがある

遺伝によって生まれつき毛がうねる「先天性のくせ毛」は、毛穴の形や髪内部のたんぱく質分布によって決まります。

遺伝的に髪内部のコルテックス（たんぱく質層）の配列が偏っていると、水分を吸収する部分と弾力を保つ部分に差が生じ、波打った髪になるからです。

遺伝による影響のうねり髪は、主に以下の特徴があります。

遺伝性のうねりは完全に治すことは困難なため「コントロールする」ことがポイントです。

うねりを抑えるには、保湿・補修成分入りのヘアケア製品を使用し、髪内部の水分を均一に保つ意識を持ちましょう。

うねり髪の適切な対策

以下では、うねり髪の適切な対策を解説します。

うねり髪を整えるには「髪内部の保湿」「キューティクル補修」「頭皮環境の改善」「正しい乾かし方」を意識したケアが効果的です。

うねり髪には、基本のシャンプー・トリートメント・乾かし方を見直すことで、構造を正常に保ちやすくなります。

以下では、うねり髪の適切な対策について解説するので参考にしてみてください。

シャンプーはやさしく丁寧に洗う

うねり髪のシャンプーは、頭皮に負担をかけずやさしく丁寧に洗うことが基本です。

強くこすったり洗浄力の高いシャンプーを使った場合は、必要な油分まで奪われ、乾燥・パサつき・うねりが悪化します。

うねり髪の多くは「乾燥とダメージの連鎖」で進行するため、洗い方・シャンプーの種類・温度管理が大切です。

シャンプー時は、以下のポイントを意識しましょう。

シャンプーは「落とす」よりも「整える」意識を持つことで、摩擦を最小限に抑えられます。

うねり髪には、髪と頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーもおすすめです。

シャンプーは、毎日の洗い方を見直すだけでも、髪のまとまりやツヤ感を変えることができます。

トリートメントやヘアオイルでキューティクルを補修

うねり髪を整えるには、トリートメントやヘアオイルでキューティクルを補修し、髪内部の水分を逃さないことが重要です。

傷んだキューティクルは整えることによって、髪表面がなめらかになり、光の反射が均一化してツヤが戻ります。

以下では、トリートメントとヘアオイルの違い・選び方をまとめました。

アイテム	主な役割	使用タイミング	含まれる成分例	向いている髪質
インバストリートメント	髪内部の補修	シャンプー後・洗い流すタイプ	加水分解ケラチン、アミノ酸、CMC成分	ダメージ・乾燥が強い髪
アウトバストリートメント	髪表面の保護・コーティング	タオルドライ後・乾かす前	セラミド、ホホバ油	広がりやすい・パサつく髪
ヘアオイル	ツヤ出し・湿気対策	仕上げ・朝のスタイリング時	アルガンオイル、シリコン系オイル	うねり・ボリュームが気になる髪

トリートメントとヘアオイルは、うねり髪の「補修」と「予防」を両立する最も効果的な手段です。

洗浄後は、必ずトリートメントで内部補修を行い、乾燥前後にオイルでコーティングしましょう。

頭皮マッサージで血流を促し健康な毛を育てる

頭皮マッサージは、毛根への血流を促し、栄養素が毛乳頭に届きやすくなる効果があります。

頭皮マッサージによって期待できる効果は、以下の通りです。

頭皮マッサージは、1日5分でも継続することで、頭皮の柔軟性を高められます。

マッサージをする際は、指の腹で優しく刺激する意識で行いましょう。

酸熱トリートメントなどの美容院ケアを受ける

酸熱トリートメントは、髪内部のアミノ基と酸性成分（グリオキシル酸など）を反応させ、熱によって新しい結合を形成する仕組みです。

酸熱トリートメントは、縮毛矯正のように強いアルカリ剤を使わないため、髪への負担が少なく自然なストレート感が得られます。

以下では、美容院で行われる主要トリートメント施術をまとめました。

施術名	仕組み・作用	仕上がりの特徴	持続期間	向いている髪質
酸熱トリートメント	グリオキシル酸と熱反応で髪内部を補強	自然なツヤと柔らかいまとまり	約1〜2ヶ月	湿気でうねる髪・広がりやすい髪
髪質改善トリートメント	アミノ酸・ケラチン補修	サラサラ・軽い質感	約3〜4週間	ダメージ・乾燥毛
酸性ストレート	弱酸性の薬剤でゆるく伸ばす	ストレート寄りで自然な動き	約2〜3ヶ月	強いクセ毛・エイジング毛
水素トリートメント	活性酸素を除去し酸化ダメージを軽減	ハリ・コシを回復	約1ヶ月	加齢・白髪混じりの髪

うねり髪を確実に整えたい場合は、ホームケアに加えて美容院での定期的なメンテナンスが理想です。

特に酸熱トリートメントは、ダメージを抑えながら質感を均一に整える技術として注目されています。

サロンケアは、月1回程度を継続し、自宅では保湿系シャンプー・オイルで状態をキープするのが効果的です。

ドライヤーは根元から均一に熱を与える

うねり髪を防ぐには、ドライヤーの熱を「根元から均一にあてる」ことが重要です。

根元が半乾きのままの状態では、毛流れが乱れ、時間が経つほどうねりや広がりが強くなってしまいます。

正しい乾かし方のポイントは、以下の手順です。

乾かすときは「方向・距離・温度」を意識し、根元から均一に乾燥させることで、髪全体のまとまりとツヤが生まれます。

ヒートプロテクト剤を併用した場合は、熱によるダメージを防ぎながら、ストレートラインをキープすることが可能です。

髪を乾かす正しい方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

うねり髪を抑える乾かし方

以下では、うねり髪を抑える乾かし方について解説します。

うねり髪を抑えるためには「タオルドライ・根元から順に乾かす・冷風で仕上げる」という正しい手順で乾かすことが大切です。

うねり髪を乾かす際は、冷風仕上げまで徹底すれば、朝のスタイリングも楽にできます。

髪を乾かす正しい方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

タオルドライで水分を優しく取る

うねり髪を抑える乾かし方は、まずタオルドライで水分を優しく取ることが基本です。

摩擦を与えずに水分を除去することは、キューティクルの剥離や髪内部の乾燥を防ぎ、うねりやパサつきを抑えることができます。

以下では、タオルドライの正しい方法と、間違った方法をまとめました。

項目	正しい方法	間違った方法	起こるリスク
拭き方	優しく押さえる・包み込む	ゴシゴシ擦る	摩擦で枝毛・切れ毛が発生
タオルの素材	マイクロファイバー・綿100％	硬いタオル・化繊混	吸水力不足で摩擦増加
所要時間	約1〜2分	5分以上放置	頭皮湿気で菌繁殖
放置の有無	すぐドライヤーへ移行	濡れたまま放置	根元のクセ・うねり悪化
補助アイテム	タオルキャップ・吸水ターバン	—	ドライ効率UPで摩擦軽減

タオルドライは「早く乾かす作業」ではなく「髪を守る準備」です。

タオルドライでは、摩擦を避けて優しく押さえるだけで、うねりの原因となるダメージを防げます。

ドライヤーは上から下に風を当てて整える

うねり髪を抑えるためには、ドライヤーの風を上から下に向けて当てることが重要です。

髪は、キューティクルの流れに沿って乾かすことで、表面がなめらかに整い、ツヤとまとまりが生まれます。

以下では、ドライヤーの風の方向と髪への影響をまとめました。

風の当て方	キューティクルの状態	髪の仕上がり	主な問題点
上から下	キューティクルが整う	ツヤが出てまとまりやすい	特になし
真横から	部分的に乱れる	広がりやすくツヤが減る	うねりが残る
下から上	キューティクルが開く	パサつき・ごわつき	うねり悪化・静電気発生

ドライヤーの風向きは、うねり髪対策の中でも効果的なポイントのひとつです。

上から下に風を当てることで、髪のキューティクルが自然に閉じ、ツヤとまとまりのある髪を実現できます。

ドライヤーで乾かす際は、ブラシや手ぐしを使いながら、毛流れに沿って乾かす習慣を身につけましょう。

冷風で仕上げてうねりを固定しにくくする

うねり髪を防ぐ最後のステップは、ドライヤーの冷風仕上げです。

温風で乾かした後に冷風をあてた場合は、髪内部の温度を下げ、キューティクルを引き締めて形を安定させることができます。

冷風を使うことは、以下の効果を得ることが可能です。

冷風仕上げは、うねり防止の仕上げとして欠かせません。

ドライヤーで髪を乾かした後は、30秒〜1分ほど全体に冷風をあてて温度を下げましょう。

うねり髪を活かしたヘアアレンジ

以下では、うねり髪を活かしたヘアアレンジを紹介します。

うねり髪は、無理に真っすぐに整えるよりも「自然な動きや質感を生かしたアレンジ」を取り入れることで、柔らかくおしゃれな印象を作れます。

ヘアオイルやワックスなどのスタイリング剤を使った場合は、うねりをコントロールしながらツヤ感を出すことが可能です。

以下では、うねり髪におすすめな代表的な3つのスタイルを詳しく解説します。

自然な質感を生かしたルーズなお団子アレンジ

うねり髪は、自然な質感を生かしたルーズなお団子アレンジがおすすめです。

ルーズなお団子は、髪のボリュームを自然に生かしつつ、顔周りに柔らかさを出せる特徴があります。

お団子アレンジは、湿気やクセでまとまりにくい日でも、少しラフにまとめることで時間が経ってもこなれ感を保つことが可能です。

以下では、うねり髪を活かしたお団子スタイルのポイントをまとめました。

ポイント	効果	使用アイテム	注意点
オイルを少量なじませる	髪の広がりを抑え、束感を出す	軽めのヘアオイル （モロッカン・アルガンなど）	つけすぎると重たく見える
手ぐしでまとめる	自然な毛流れと動きを出す	バームやワックス	ブラシを使うと硬く見える
トップを引き出す	立体感が出る	ピンまたはゴム	引き出しすぎると崩れやすい
顔周りに後れ毛を残す	柔らかい印象を与える	スタイリングスプレー	広がりやすい場合はミストで整える

ルーズなお団子アレンジは、うねり髪の動きを活かせるスタイルです。

湿気やクセを気にせず、ナチュラルにまとめることで、上品な印象を演出できます。

毛流れを生かすハーフアップスタイル

うねり髪は、毛流れを活かしたハーフアップにすることで、自然なボリュームと動きを活かしながら上品な印象を与えられます。

全体はまとめすぎず、トップやサイドに柔らかさを残すことで、うねりが立体感として引き立つからです。

以下では、ハーフアップのスタイリングポイントをまとめました。

ハーフアップは、うねり髪の「ナチュラルな毛流れ」を活かせるスタイルです。

しっかりまとめすぎず、動きを残すことで、上品さと軽やかさを両立できます。

ハーフアップは、オイルやバームでツヤを与えながら、トップのふんわり感と毛先の自然なうねりをバランスよく仕上げましょう。

ストレートアイロンで整えてツヤ感を出す

ストレートアイロンは、うねり髪をなめらかに整え、ツヤとまとまりを与えられます。

使い方を誤った場合は、熱ダメージで逆にパサつきが進むため「温度・回数・保護ケア」を意識することが重要です。

ツヤを出すためには、以下を参考にしてみてください。

ストレートアイロンは、うねり髪をツヤのある質感に整える即効性の高い方法です。

熱ダメージを避けるためには「低温・短時間・保護ケア」が欠かせません。

仕上げる際は冷風を当てて形を固定し、オイルでコーティングすることで、ツヤ感を持続できます。

うねり髪を防ぐには生活習慣の改善が大切

うねり髪を防ぐには、以下の生活習慣の改善が大切です。

睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れは、髪のハリ・コシを低下させ、うねり髪の原因となります。

長期的なうねり髪を防止するには「体の健康は髪の健康」という意識で、生活全体を見直すことが大切です。

以下では、うねり髪を防ぐ生活習慣について詳しく解説します。

タンパク質・亜鉛・ビタミンを意識した食生活を心がける

髪のうねりを防ぐには、外側からのケアだけでなく「髪をつくる栄養」を体の中から補うことが重要です。

特に、タンパク質・亜鉛・ビタミン群は、ハリとコシを維持するために欠かせない栄養素となります。

意識すべき栄養摂取のポイントは、以下の通りです。

うねりを抑える美髪づくりは、日々の食事から始まります。

うねり髪は外側のケアと同時に、栄養バランスを意識した食生活を続けることで、内側から整えることが可能です。

睡眠不足やストレスはうねりを悪化させる

睡眠不足やストレスは、うねり髪を悪化させる原因となります。

睡眠不足が続いた場合は、成長ホルモンの分泌量が減少し、毛母細胞（髪をつくる細胞）の働きが低下するからです。

ストレスによって自律神経が乱れた場合は、頭皮への血流が悪化して、栄養が届きにくくなります。

以下では、髪のために意識すべきポイントをまとめました。

美しい髪を保つためには、体のリズムを整えることが欠かせません。

睡眠中の修復時間は、しっかり確保し、ストレスを溜めない生活を意識しましょう。

枕や寝具の摩擦ダメージを減らすことで予防できる

寝具素材や寝方を見直して摩擦を減らすことは、キューティクルの剥離や乾燥ダメージを防ぎ、翌朝の広がりやうねりを軽減できます。

摩擦を減らすには「髪を守る寝具選び」と「就寝前の保湿ケア」の両方が大切です。

以下では、就寝時の主な対策ポイントをまとめました。

寝具との摩擦を減らすことは、夜間の無意識ダメージを防ぐ効果的な方法です。

髪を保護する素材やアイテムを取り入れた場合は、翌朝のまとまりやツヤが変わります。

夜のケアを「睡眠中の美容時間」として捉え、髪を守る環境を整えましょう。

うねり髪には髪質に合ったシャンプーとトリートメントを使う

うねり髪には、髪質に合ったシャンプーとトリートメントを使いましょう。

たとえば、猫っ毛（細毛）はハリ・コシを与えるケラチンが必要で、剛毛は柔らかさを出す保湿成分が有効です。

加齢によるうねり毛は、エイジングケア成分で髪内部の構造を整えることがポイントになります。

以下では、髪質別（猫っ毛・剛毛・加齢毛）に適切なケア成分と選び方を詳しく解説します。

猫っ毛タイプ｜ハリ・コシを向上する成分入りシャンプー

猫っ毛タイプのうねり髪には、髪にハリ・コシを与え、根元から立ち上がりやすくするシャンプーを選ぶことが大切です。

補修とボリュームアップ効果を両立できる成分を取り入れた場合は、柔らかい髪質でもしっかりまとまります。

猫っ毛に向いている主要成分とシャンプータイプは、以下の通りです。

成分名	主な働き	特徴	配合製品のタイプ
加水分解ケラチン	髪内部を補修し、弾力を高める	ボリュームを自然にアップ	ボリュームケア系
パンテノール （ビタミンB5）	水分を保持し、ハリを与える	髪にしなやかさを与える	保湿補修系
コラーゲン	髪表面を滑らかに整える	広がりを抑えてツヤを出す	まとまり系

猫っ毛のうねりには「軽やかさと弾力」を両立するシャンプーが適しています。

ボリュームを出したい場合は、洗浄力の強い製品を選ぶのではなく、アミノ酸系で優しく洗いながら補修できるタイプを選びましょう。

剛毛タイプ｜柔らかく保湿できるトリートメントが適している

剛毛タイプのうねり髪には、髪の内部まで潤いを与えて柔らかく仕上げる高保湿トリートメントが適しています。

高保湿トリートメントは、自然なまとまりとツヤを取り戻し、広がりやうねりを抑えることができます。

剛毛タイプにおすすめのトリートメント成分と効果は、以下の通りです。

成分	主な働き	効果	向いている使用タイミング
セラミド	髪内部の水分保持・保護バリア強化	柔軟性とまとまりを与える	毎日のトリートメント
シアバター	高い保湿力で髪をコーティング	ごわつき・乾燥を防ぐ	週1回の集中ケア
アルガンオイル	ビタミンE豊富で抗酸化作用	ツヤとしなやかさを向上	ドライ前のアウトバス

剛毛タイプのうねりには「保湿と柔軟ケア」が不可欠です。

重ためのオイルやバター成分を取り入れた場合は、髪の硬さが和らぎ、まとまりのあるツヤ髪を維持できます。

剛毛の特徴や軟毛との違いについて知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

加齢毛タイプ｜エイジングケア成分配合が効果的

加齢によるうねり髪には、髪のハリ・ツヤ・水分保持力を取り戻すエイジングケア成分を含むシャンプー・トリートメントが効果的です。

エイジングケア成分を含む場合は、髪内部の構造変化を補修し、年齢を重ねても扱いやすいしなやかな髪を維持できます。

加齢毛に適した主要エイジングケア成分と効果は、以下の通りです。

成分名	主な働き	効果	向いている髪の状態
ヘマチン	髪内部の結合を再形成	ハリ・コシを高める	細くなった髪・うねり毛
アルギニン	保湿	根元の立ち上がり改善	ボリュームが出にくい髪
セラミドNP	水分保持・キューティクル保護	乾燥を防ぎしなやかさ維持	パサつき・ごわつき毛
アスタキサンチン	強力な抗酸化作用	頭皮老化防止・艶UP	加齢によるくすみ・ツヤ不足毛

加齢毛によるうねりには、年齢に合わせた再構築型ケアが不可欠です。

ヘマチンやセラミドなどのエイジングケア成分は、継続使用することで、髪のハリ・コシ・水分保持力を回復させることができます。

うねり髪に関するよくある質問

以下では、うねり髪に関するよくある質問をまとめました。

うねり髪は、年齢や生活習慣、ケア方法などさまざまな要因によって起こるため、多くの人が疑問や悩みを抱える髪質トラブルのひとつです。

正しい理解を持つことは、自分に合ったケア方法を選ぶことが可能で、長期的に美しい髪を保つことができます。

以下では「うねり髪とくせ毛の違い」「うねり髪の治し方」「アイロンの使用頻度」という代表的な質問を解説します。

まとめ

うねり髪は、外的ダメージ・加齢・乾燥・生活習慣など、複数の要因が重なって起こる髪のサインです。

正しいケア方法と生活改善を続ければ、髪の内部構造を整え、しなやかでまとまりのある美髪に導くことができます。

以下では、うねり髪をケアするための実践ステップをまとめました。

うねり髪は、毎日の小さなケアの積み重ねで必ず変わります。

うねり髪のケアは「洗う・乾かす・整える・守る・育てる」の5つを意識し、自分の髪質に合った方法を継続していきましょう。