捻転毛とは?原因やセルフケア方法を解説

捻転毛とは?原因やセルフケア方法を解説

「捻転毛とは?」

「捻転毛のセルフケア方法は?」

捻転毛は髪の毛がコイルや縄のようにらせん状にねじれているタイプのくせ毛です。

日本人のくせ毛では珍しく、髪内部のタンパク質バランスが乱れることで太さが不均一になり、部分的に平たくなったりねじれたりします。

捻転毛のセルフケア方法
  • 保湿・補修成分配合のシャンプー&トリートメントを使う
  • ドライヤーでしっかり乾かす
  • 洗髪時の摩擦を減らしてやさしく洗う

今回は、「捻転毛の原因」や「効果的なセルフケア方法」などについて詳しく解説していきます。

髪のねじれやパサつきに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

捻転毛とは?

捻転毛のイメージ画像

捻転毛は髪の毛がコイルや縄のようにらせん状にねじれているタイプのくせ毛です。

日本人のくせ毛では珍しいタイプで、生まれつきの場合もありますが、後天的な要因によりねじれてしまうこともあります。

捻転毛は髪内部のタンパク質のバランスが乱れることで太さが不均一になり、部分的に平たくなったりねじれたりする特徴があります。

この構造により、キューティクルが剥がれやすく、髪がパサついて広がりやすくなります。

さらに、ねじれた部分が細くもろいため、簡単に折れたり切れたりしてしまいます。

捻転毛の原因

捻転毛の原因が分かる画像

捻転毛の主な原因は次の4つです。

捻転毛の原因
  • 遺伝によるもの
  • 毛穴のゆがみ
  • 髪へのダメージ
  • 生活習慣の乱れ

上記の原因について、詳しく解説していきます。

遺伝によるもの

捻転毛の原因は遺伝によるものです。

捻転毛をはじめとするくせ毛が優性遺伝の性質を持っているためです。

これは直毛よりもくせ毛の遺伝情報の方が「出やすい」ということを意味します。

例えば、両親のどちらかがくせ毛の場合、子どもがくせ毛になる確率は約7割、両親ともにくせ毛の場合は約9割の確率で遺伝するとされています。

ご両親のうち一方または両方に捻転毛やその他のくせ毛がある場合、その遺伝情報が優先的に子どもに受け継がれることが多いのです。

毛穴のゆがみ

毛穴のゆがみは、捻転毛の大きな原因の一つです。

毛穴が楕円形に変形したり詰まったりすると、生えてくる髪に不均一な圧がかかり、ねじれや太さのムラが生じて捻転毛が目立ちやすくなるためです。

加齢や血行不良、ストレスなどで頭皮の柔軟性が低下し、毛穴が歪むこともあります。

毛穴がゆがむ原因

原因捻転毛との関係
加齢による弾力低下毛穴形状の変化は毛包の通り道の歪みと関連し、髪のねじれが目立ちやすくなります
皮脂過剰・角栓・酸化毛穴周囲の炎症や詰まりは生え際の乱れを招き、毛流の不均一化を助長します
乾燥・バリア低下皮脂変化と炎症が重なると毛包環境が乱れ、うねりを助長します
紫外線毛穴形状変化を通じてクセの固定化に関与します
ホルモン変動・生活習慣頭皮環境の変動により毛包の歪みや髪のクセが出やすくなります
誤ったスキンケア毛穴周囲のダメージ蓄積が毛流の乱れに波及します

髪へのダメージ

捻転毛は、カラー・ブリーチ、熱、摩擦、紫外線などの外的ダメージでキューティクルが乱れ、毛の太さや水分量のムラが生じてねじれやすくなります。

特に高温のヘアアイロンは毛髪タンパクの構造変化(タンパク変性)を招き、パサつきや切れ毛を引き起こす原因になります。

また、カラーやブリーチの繰り返し、強いブラッシング・タオル摩擦、紫外線もダメージ要因です。

生活習慣の乱れ

捻転毛のうねりは、生活習慣の乱れで悪化しやすいです。

栄養バランスの偏りや睡眠不足、喫煙・ストレスは頭皮の血行や髪を作る栄養供給を妨げ、太さが不均一でねじれやすい毛が生えやすくなるためです。

くせ毛は先天要因もありますが、後天的に生活習慣やダメージで強まることがあります。

生活を整えるだけでも捻転毛の悪化を防ぎ、扱いやすさは高められます。

無理なく続けられる食事・睡眠・やさしいケアから始めることが大切です。

捻転毛のセルフケア方法

捻転毛のセルフケア方法が分かる画像

捻転毛のセルフケアは、次の通りです。

捻転毛のセルフケア方法
  • 保湿・補修成分配合のシャンプー&トリートメントを使う
  • ドライヤーでしっかり乾かす
  • 洗髪時の摩擦を減らしてやさしく洗う

これから紹介するポイントをチェックして、今日からのセルフケアに取り入れてみてください。

保湿・補修成分配合のシャンプー&トリートメントを使う

捻転毛のセルフケアでは、保湿と補修成分がしっかり入ったシャンプーとトリートメントを選ぶことが大切です。

捻転毛は乾燥で広がりやすく、髪内部のダメージが目立ちやすいため、うるおいを与える保湿成分と、内部を整える補修成分を同時に取り入れると扱いやすさが高まります。

おすすめのシャンプー&トリートメント

アイテム主な保湿・補修成分の例選び方のポイント
シャンプーヒアルロン酸
グリセリン
植物オイル(アルガン・ホホバ等)/アミノ酸系洗浄成分(〜グルタミン酸、ベタイン等)
乾燥を避けたいのでマイルド洗浄+保湿成分が上位表記のもの
トリートメント加水分解ケラチン
加水分解シルク
ペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)

γ-ドコサラクトン
内部補修+表面コンディショニング成分でまとまり感を意識する

保湿で水分環境を整え、補修で内部を支える処方を選ぶと、捻転毛のパサつきや広がりの悩みを日常ケアで扱いやすくできます。

ドライヤーでしっかり乾かす

捻転毛は、ドライヤーで素早く根元からしっかり乾かすことで、広がりやクセを抑えることができます。

濡れた髪はキューティクルが開いて傷みやすく、放置するとうねりやパサつきが強まりやすいため、タオルドライ後に距離と風向きを意識して乾かすことが重要です。

ドライヤーで乾かすポイント

ポイント詳細
乾かすタイミング濡れたまま放置せず、タオルドライ後すぐ乾かす
熱と距離10~20cm離し、一点に当て続けない
風の向き上から下へ、キューティクルに沿って当てる
仕上げ冷風でツヤと形をキープ

毎日の乾かし方を見直すだけで、捻転毛を扱いやすくなります。

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洗髪時の摩擦を減らしてやさしく洗う

捻転毛は髪が絡まりやすく傷みやすいため、洗髪時の摩擦を減らして「やさしく洗う」ことが大切です。

摩擦を抑えるには、事前のブラッシングと予洗い、泡のクッション、指の腹での洗浄、十分なすすぎが有効です。

洗髪の手順
  1. シャンプー前に毛先からブラッシングし絡まりをほどいて、36~38℃のぬるま湯で1~2分予洗いします。
  2. シャンプーは手のひらでしっかり泡立て、泡をクッションにして指の腹で地肌をジグザグに優しく洗います(ゴシゴシ摩擦は避ける)。
  3. 泡が足りなければこすらず一度流してからやり直し、すすぎは約2~2分30秒を目安に丁寧に行います。
  4. タオルは押さえるように水分を取り、ドライヤーは根元から素早く、風は上から下へ当てます。

このように、「ブラッシング→予洗い→泡立て→指の腹で地肌洗い→十分すすぎ→押さえ拭き→素早く乾かす」を守ると、摩擦ダメージを抑えて捻転毛をケアできます。

捻転毛を悪化させてしまう避けるべき行動

捻転毛を悪化させてしまう避けるべき行動が分かる画像

捻転毛の症状を悪化させないよう、日常のヘアケアや習慣において次のことに注意しましょう。

捻転毛を悪化させてしまう避けるべき行動
  • 洗浄力が強すぎるシャンプーを使う
  • 髪に過度な刺激を与える
  • 捻転毛を抜く

捻転毛を悪化させてしまう、避けるべき行動について紹介していきます。

洗浄力が強すぎるシャンプーを使う

洗浄力が強すぎるシャンプーの使用は、捻転毛を悪化させる避けるべき行動の一つです。

界面活性剤が頭皮や毛髪にダメージを与え、毛穴のゆがみやキューティクルの開きを招く可能性があるためです。

特に「ラウレス硫酸ナトリウム」などの洗浄力が強い成分を使った製品の毎日の複数回使用は控えるべきです。

捻転毛のケアには、アミノ酸系・ベタイン系界面活性剤を使ったやさしい洗浄力のシャンプーが推奨されます。

シャンプー時は地肌をゴシゴシこすらず、指の腹で優しく揉みこむように洗うことが大切です。

髪に過度な刺激を与える

捻転毛に悩むなら、日常の「物理的・化学的・熱的な刺激」を減らすことが大切です。

捻転毛は毛の太さやねじれにムラが出やすく、摩擦や熱、強い薬剤でキューティクルが傷みやすく、うねり・パサつき・切れ毛が悪化しやすいからです。

避けるべきこと
  • パーマやカラーのやりすぎ
  • 高温すぎるヘアアイロンの頻繁な使用
  • 過度なブラッシング
  • 強い洗浄力のシャンプーの使用
  • 髪を乾かさずに寝る
  • 捻転毛を抜く行為
  • 強い力での洗髪やマッサージ
  • 濡れた髪にアイロンを当てる

特に、濡れた髪は摩擦に弱い状態なので、寝具との摩擦によって高ダメージを受けやすくなります。

捻転毛を抜く

捻転毛を抜く行為は、さらに捻転毛を増やす原因となるため避けるべきです。

捻転毛を抜くと、頭皮や毛根に深刻なダメージを与えてしまいます。

その結果、毛穴がゆがんでしまい、ゆがんだ毛穴からは毛の太さがばらけてねじれた毛が生えやすくなります。

つまり、抜けば抜くほど、より多くの捻転毛が生えてくる悪循環に陥ってしまうのです。

さらに、髪を頻繁に触ったり抜いたりすることで、手の雑菌が付着したり、髪の油分を取り除いてしまったりと、さらなるトラブルを招く可能性もあります。

捻転毛に関するよくある質問

捻転毛に関するよくある質問にお答えします。

捻転毛に関するよくある質問
  • くせ毛の種類にはどのようなものがありますか?
  • 捻転毛は完全に治すことができますか?
  • 生活習慣で捻転毛をケアする方法はありますか?
くせ毛の種類にはどのようなものがありますか?

くせ毛は主に4つの種類に分類されます。

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くせ毛の種類特徴見た目・手触り
波状毛(はじょうもう)波のように左右にうねる三つ編みをほどいたような大きなウェーブから小さなウェーブまで様々
捻転毛(ねんてんもう)らせん階段のようにねじれた状態ボコボコ・ザラザラとした触感
縮毛(しゅくもう)細かく縮れている髪の断面がそら豆のように湾曲
連珠毛(れんじゅもう)数珠が連なったような形状大小の結び目がつながったように見える

捻転毛については、一見ストレートに見えることもあるため判断が難しく、髪がボサボサした印象になったり、スタイリングがしにくいという特徴があります。

また、捻転毛は毛の太さが均一でないため、カラーやパーマの際にムラができやすく、ブラシの摩擦で切れ毛になりやすい性質もあります。

捻転毛は完全に治すことができますか?

捻転毛を完全に治すことは難しいですが、適切なケアによって症状を緩和し、扱いやすくすることは可能です。

捻転毛は先天性(遺伝性)と後天性の2つのタイプに分かれます。

先天性の捻転毛は「主に遺伝が原因になっているため、完全に治すのは難しい」とされています。

一方、後天性の捻転毛は「加齢や生活習慣などが原因になってくせ毛が起こる現象」であり、ストレスを取り除いたり、食生活などの見直しをしたりすると治る可能性があります。

生活習慣で捻転毛をケアする方法はありますか?

生活習慣の見直しによって捻転毛をケアすることは可能です。

具体的な方法としては、栄養バランスの取れた食生活を心がけましょう。

髪の材料となるタンパク質や、タンパク質の生成を補助するビタミン・ミネラルを意識的に摂取することが大切です。

また、適切な睡眠時間を確保し、過度なタバコやアルコールは避け、ストレスを溜め込まないよう努めることも効果的です。

まとめ

捻転毛とは髪がらせん状にねじれているタイプのくせ毛で、遺伝・毛穴のゆがみ・髪へのダメージ・生活習慣の乱れが主な原因です。

今回紹介したセルフケア方法を日常のヘアケアに取り入れ、洗浄力の強すぎるシャンプーや過度な刺激、捻転毛を抜く行為などの悪化要因を避けることで、捻転毛の症状を対策していきましょう。

捻転毛は完全に治すことは難しくても、正しいケアと生活習慣の見直しにより必ず扱いやすくなります。

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