「切れ毛の原因はなに?」
「切れ毛の改善方法はあるの?」
切れ毛は、髪の毛が途中で横に切れてしまった状態で、一度できてしまうと残念ながら元に戻りません。
主な原因は、パーマやカラーなどの薬剤によるケミカルダメージ、ドライヤーやヘアアイロンの熱によるダメージ、摩擦によるダメージ、そして不規則な生活習慣や栄養不足です。
改善方法としては、パーマやカラーの頻度を減らす、髪質や頭皮の状態に合ったヘアケア製品を選ぶ、濡れた髪を放置しない、タンパク質を十分に摂取するなどが効果的です。
今回は、切れ毛の原因と効果的な改善方法について詳しく解説していきます。
切れ毛を改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
切れ毛とは?
切れ毛とは、髪の毛が途中で横に切れてしまった状態のことです。
髪の毛は外側のキューティクル、中間のコルテックス、中心のメデュラという3層構造になっています。
ダメージが蓄積されると、髪の繊維が裂けてしまい、切れ毛が発生するのです。
残念ながら、一度できてしまった切れ毛は元に戻りません。
しかし、正しいケアを続けることで、新しく生えてくる髪を健やかに保ち、切れ毛の発生を防ぐことができます。
切れ毛の4つの原因

切れ毛の原因は、以下の通りです。
- 薬剤によるケミカルダメージ
- 熱によるダメージ
- 摩擦によるダメージ
- 不規則な生活習慣と栄養不足
それぞれの原因について紹介します。
薬剤によるケミカルダメージ
カラーリングやパーマ、縮毛矯正などは、髪に大きなダメージを与え、切れ毛の原因となっています。
ヘアカラーやパーマに使用される薬剤は、髪の毛のタンパク質構造に影響を与えます。
これらの薬剤に含まれるアルカリ成分は、髪の表面を覆うキューティクルを開かせ、内部のタンパク質に作用します。
その結果、髪の強度が低下し、切れやすくなるのです。
特に、ブリーチは髪のタンパク質への影響が大きく、髪の強度を著しく低下させます。
また、繰り返すことによって髪にダメージが蓄積し、切れ毛や枝毛のリスクが高まります。
熱によるダメージ
日常的に使うドライヤーやヘアアイロンの熱は、髪の毛に大きなダメージを与え、切れ毛の原因となっています。
髪の毛の主成分は「ケラチン」というタンパク質でできており、180℃以上の熱を加えると変性してしまいます。
熱によってタンパク質が硬化する「熱変性」が起こるのです。また、熱を与えることで髪の内部の水分が蒸発し、髪がもろくなります。
ヘアアイロンの温度設定を高くしすぎたり、同じ場所に何度も熱を当てたりすると、髪のキューティクルが損傷します。
また、濡れた髪は特に注意が必要で、キューティクルが水分で柔らかくなっているため、少しの熱刺激でも剥がれやすくなっています。
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摩擦によるダメージ
切れ毛の主な原因の一つが「摩擦によるダメージ」です。
それは、摩擦によって髪の表面を守っているキューティクルが傷ついてしまうからです。
キューティクルは髪の内部を守る大切なバリアの役割をしています。
このバリアが壊れると、髪の内部の栄養分が流出して、髪がもろくなってしまいます。
特に注意したいのは、濡れた状態の髪です。乾いた髪よりも濡れた髪のほうが摩擦の影響を受けやすいです。
タオルで髪をゴシゴシ拭いたり、濡れたまま寝て枕と擦れたりすることで、キューティクルの最下層まで露出してしまうことがあります。
また、ブラシや櫛で強く髪をとかすことも摩擦の原因になります。
不規則な生活習慣と栄養不足
髪の毛は私たちの体の一部であり、日々の食事や睡眠の質が髪の健康に直接影響するのです。
不規則な生活によって自律神経のバランスが崩れ、頭皮環境が悪化するからです。
特に睡眠不足が続くと、髪の成長に必要な成長ホルモンの分泌が減少し、髪の修復が十分に行われません。
コンビニ食やファストフードに頼った食生活では、髪に必要なタンパク質やビタミン、ミネラルが不足します。
髪の毛はタンパク質でできているため、栄養バランスの偏りは髪を弱くし、切れやすくします。
また、寝る直前までスマホを見る習慣は交感神経を優位にし、頭皮に栄養が行き渡らなくなります。
さらに、ストレスが続くと血行が悪くなり、頭皮に十分な栄養が届かなくなるのです。
切れ毛の改善方法

ここでは、日常生活で実践できる切れ毛の改善方法を4つご紹介します。
正しいヘアケアの知識を身につけて、健やかで美しい髪を目指しましょう。
パーマやカラーの頻度を減らす
パーマやカラーの薬剤は髪の内部構造やキューティクルに負担をかけ、髪をもろくしてしまいます。
特にブリーチなどの強い薬剤を使用する明るめのカラーや、強い薬剤を使うメニューを短期間で繰り返すことは避けるべきです。
対策としては、カラーリングの間隔を見直し、全体染めは3カ月ごと、リタッチカラーは1〜2カ月ごとを目安にするとよいでしょう。
また、根元だけをカラーするリタッチの方法を取り入れることで、髪全体への負担を減らすことができます。
例えば、1ヶ月周期でカラーをしているなら、1.5ヶ月に変更するだけでも効果があります。
美容師さんと相談して、ダメージを抑えられるカラー剤や施術方法を選ぶことも大切です。
髪質や頭皮の状態に合ったヘアケア製品を選ぶ
髪質や頭皮の状態に合ったシャンプー選びが重要です。
切れ毛の主な原因が乾燥やダメージであり、これらを補修・保湿する成分が含まれたシャンプーを選ぶことでケアできるからです。
また、洗浄力が強すぎるシャンプーは髪や頭皮に負担をかけ、さらなるダメージを招くことがあります。
- 保湿・補修成分が含まれているもの(ケラチン、パンテノールなど)を選ぶと髪を丈夫にしてくれる
- アミノ酸系シャンプーは髪と同じ成分からできているため、優しく洗いながら保護してくれる
- 自分の頭皮の状態(乾燥しやすい、脂っぽいなど)に合わせた洗浄力のものを選ぶ
日々のヘアケアでは、シャンプーの選び方だけでなく、洗い方も大切です。髪をゴシゴシこすると摩擦でダメージが増えるので、優しく洗うことを心がけてください。
濡れた髪を放置しない
濡れた髪はキューティクルが開いた状態になっており、とても繊細で傷つきやすい状態です。
特に濡れたまま寝てしまうと、枕などの寝具との摩擦が生じ、髪に大きなダメージを与えてしまいます。
正しい髪の乾かし方
手順 | ポイント |
---|---|
1. タオルドライをする | ・髪同士が摩擦しないように注意する ・もみ込むように優しく水分を取る ・ゴシゴシとこすらない |
2. ドライヤーで乾かす | ・素早く乾かすことが大切 ・頭皮から15〜20cmほど離して使う ・熱を近づけすぎない(髪が焼ける恐れあり) ・根元から毛先に向かって乾かす |
お風呂上がりは特に注意が必要で、髪を濡れたまま放置せず、ドライヤーで手早く乾かすことが美しく健康な髪を維持するためのポイントです。
タンパク質を十分に摂取する
タンパク質は髪の毛の主成分であるケラチンを作るために欠かせない栄養素です。
タンパク質が不足すると、髪のパサつきや枝毛、切れ毛の原因になってしまいます。
具体的には、以下の食品からタンパク質を摂取するとよいでしょう。
- 肉類(脂っぽいものは控えめに)
- 魚介類(特におすすめ)
- 大豆製品
- 卵類
特に魚はアミノ酸バランスが良く、低カロリーで高タンパクなので理想的です。
また、タンパク質だけでなく、亜鉛やビタミン類も一緒に摂ることが大切です。
このように、バランスの良い食事を心がけ、特にタンパク質を意識して摂取することで、髪の健康を取り戻すことができます。
切れ毛に関するよくある質問
髪の毛は一度ダメージを受けると自己修復する力がなく、切れ毛対策には正しい知識とケアが欠かせません。
以下では、切れ毛に関するよくある質問にわかりやすくお答えしながら、原因や効果的なシャンプーの選び方、日常でできる対策まで詳しく解説します。
切れ毛は再生できますか?
一度できてしまった切れ毛は残念ながら再生することができません。
髪の毛は爪と同じように、すでに死んだ細胞でできているため、代謝をすることがなく、自己再生力を持っていません。
髪の毛は生きた細胞ではないので、ダメージを受けた部分を自ら修復する能力がないのです。
したがって、切れ毛の対処法としては、ダメージを受けた部分をカットして取り除き、新しく生えてくる髪の毛をしっかりとケアすることが効果的な方法となります。
大量の切れ毛の原因はストレスですか?
ストレスは切れ毛を引き起こす重要な原因の一つです。
過度なストレスは体内のホルモンバランスを乱します。
特に髪の健康に関わる「エストロゲン」というホルモンが減少することで、髪が成長できなくなり切れ毛につながります。
また、血流が悪くなると、頭皮や毛根に十分な酸素や栄養が届かなくなり、髪のサイクルが乱れてしまいます。その結果、髪が弱くなり切れやすくなるのです。
「大したことない」と放置していると、状態がどんどん悪化し、抜け毛にもつながる可能性があります。
早めに対策を取ることで、ストレスによる切れ毛はケアできます。
切れ毛に効果的なシャンプーの選び方は?
切れ毛に効果的なシャンプーを選ぶには、髪の補修成分と保湿成分が豊富に含まれているものを選ぶことが重要です。
特に、ケラチンやアミノ酸系の成分が配合されたシャンプーは、髪の内部に浸透して強度を高め、切れ毛を予防する効果が期待できます。
髪の悩み別おすすめ成分
髪の悩み | おすすめ成分 |
---|---|
パサつき・うねり | アルギニン、グリセリン、コラーゲン、ヒアルロン酸ナトリウム(補修)、ヘマチン |
ダメージヘア | 加水分解ケラチン、加水分解ヒアルロン酸、パンテノール、セラミド |
乾燥による切れ毛 | ヒアルロン酸ナトリウム(補修)、リピジュア、植物由来の保湿成分 |
ハリ・コシ不足 | コハク酸、加水分解卵白、パンテノール |
エイジングによる切れ毛 | 加水分解ケラチン、セラミド、ヘマチン |
切れ毛に悩む方は、アミノ酸系洗浄成分を使用したシャンプーを選ぶことで、髪への負担を最小限に抑えられます。
「ココイルグルタミン酸Na」などは中性または弱酸性で、肌を乾燥させにくく、ダメージを受けた髪にも安心して使えます。
また、ケラチンは髪の内部に浸透して髪を丈夫にし、コシを持たせてくれるため、切れ毛対策に重要な成分です。
まとめ
髪の健康は日々の積み重ねが大切です。
今回紹介した原因と対策を理解し、自分の生活習慣や髪質に合ったケア方法を取り入れることで、切れ毛の発生を防ぎ、美しい髪を育てることができます。
一度できた切れ毛は再生できませんが、新しく生える髪を大切にケアすることで、徐々に髪全体の状態を整えられます。
焦らず継続的なケアを心がけ、健やかな髪を目指してください。
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