肌のごわつきの原因は？ケアする方法や予防方法を解説

「肌のごわつきの原因は？」

「肌のごわつきをケアする方法は？」

これらの要因により古い角質が肌表面に蓄積され、角質肥厚という状態を招きます。

特に保湿ケアは角質をしなやかにし、正常なターンオーバーへ導く重要な要素になります。

今回は、「肌のごわつきの原因」や「肌のごわつきをケアする方法」などについて詳しく解説していきます。

肌のごわつきに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

肌のごわつきとは？

肌のごわつきは、古い角質が肌の表面に蓄積されて硬くなってしまう状態です。

正式には「角質肥厚（かくしつひこう）」と呼ばれ、本来なら自然に剥がれ落ちるはずの角質が残り続けることで起こります。

乾燥や紫外線、マスクによる摩擦などが主な原因となり、肌を守ろうとして角質が厚くなるのです。

冬場は空気の乾燥や室内外の温度差で、さらにターンオーバーが乱れやすくなります。

肌のごわつきのサイン・症状一覧

サイン・症状	詳細
ざらつき・硬さ	肌に触れたときに感じるごわごわした感触
化粧水がなじみにくい	保湿アイテムの浸透※が悪くなっている状態
ファンデーションの ノリの悪化	ベースメイクが肌に密着しにくくムラになる
メイクの崩れやすさ	メイクが短時間でヨレやすくなる
毛穴詰まり・黒ずみ	毛穴の目立ちや黒ずみが増える
粉吹き・皮めくれ	乾燥による粉っぽさや皮膚のめくれが発生

これらの症状が複数当てはまる場合、角質肥厚が進行しているサインです。

※角質層まで

肌のごわつきの原因は？

肌のごわつきの原因は大きく5つあるとされています。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ターンオーバーの乱れ

肌のごわつきの主な原因は、ターンオーバーの乱れによって古い角質が肌の表面にたまってしまうことです。

ターンオーバーが乱れる理由は、おもに生活習慣の乱れ、間違ったスキンケア、紫外線や乾燥などが挙げられます。

ストレスや睡眠不足も自律神経やホルモンバランスを乱し、肌のターンオーバーに影響を与えてしまいます。

乾燥

肌のごわつきの原因は、乾燥にあります。

肌が乾燥すると、必要な水分が不足して肌が硬くなり、古い角質が剥がれにくくなります。

通常であれば自然に剥がれ落ちる古い角質が肌の表面に蓄積され、角質肥厚という状態を招きます。

さらに、乾燥によって肌のバリア機能が低下し、ターンオーバーの周期が乱れることで、ごわつきが悪化してしまうのです。

紫外線によるダメージ

紫外線を浴びた肌は、ダメージから身を守ろうとして防御反応を起こします。

この時、異物の侵入をガードしようとする働きが強くなり、結果として角質を厚くしてしまうのです。

さらに、紫外線によって肌のターンオーバーが乱れると、古い角質がたまりやすくなり、肌の新陳代謝が滞ることで、ごわつきが起こりやすい状態になります。

また、紫外線は肌のバリア機能を低下させるため、乾燥も進みやすく、これが角質肥厚をさらに悪化させる要因となっています。

マスクなどによる摩擦

マスクを長時間着用することで、肌とマスクが継続的に擦れ合い、摩擦による刺激が発生します。

摩擦刺激によって肌の一番外側にある角質層のバリア機能が低下し、角質が厚くなったり乱れたりすることで肌のごわつきが生じるのです。

マスク着用中の表情の動きや会話、マスクの着脱時には皮膚とマスクの間に常に摩擦が生じ、肌にストレスをかけている状態になります。

ストレスやホルモンバランスの乱れ

ストレスを感じると、体内では自律神経のバランスが崩れてしまいます。

ストレスにより代謝機能が低下すると身体が冷え、血のめぐりが悪くなって肌の水分量が低下します。

女性の場合、ストレスによって女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減少し、肌のうるおいを保つコラーゲンやヒアルロン酸の生成が妨げられます。

また、肌のバリア機能が低下することで、外部刺激に敏感になり、肌のターンオーバーが乱れてしまうのです。

このように、ストレスやホルモンバランスの乱れは肌のごわつきを引き起こす原因の一つです。

肌のごわつきをケアする方法

肌のごわつきをケアする方法は、以下の通りです。

上記のケア方法について順番に解説していきます。

クレンジング・洗顔方法の見直し

肌のごわつきをケアするには、クレンジングと洗顔の方法を見直すことが効果的です。

肌のごわつきは、メイクや皮脂汚れ、古い角質が蓄積することで発生します。

また、間違った洗顔方法による摩擦や洗いすぎも、肌の乾燥やバリア機能の低下を招き、ごわつきの原因となってしまいます。

クレンジング・洗顔方法を見直すポイント

項目	改善方法	注意点
クレンジング選び	適度な濃度があり伸びの良いものを選ぶ	メイクの濃さに合った洗浄力のものを使用する
クレンジング方法	60秒程度、やさしくすばやく行う	強くこすらず、指の腹で優しくなじませる
洗顔方法	しっかり泡立て、泡で撫でるように洗う	洗顔は30秒程度を目安にする
すすぎ方	32～34℃のぬるま湯でていねいに流す	熱すぎる温度は避ける
拭き取り方	タオルで肌を押さえるように水分を吸い取る	摩擦を避け、やさしいタッチで行う

クレンジング・洗顔方法の見直しにより、肌への負担を減らしながら汚れをしっかり落とせます。

保湿力の高いスキンケアで保湿する

保湿をすることで角質をしなやかにし、正常なターンオーバーへと導くことができるのです。

また、しっかりと保湿することで肌環境が整い、キメがふっくらとした角層が育まれ、肌が柔らかくなります。

保湿力の高いスキンケア成分

成分名	効果
セラミド	高い保湿効果で水分を抱え込んで保持する
ヒアルロン酸	質量に対して200～600倍の保湿効果がある
コラーゲン	角質層に留まり、角質層を保湿する
グリセリン	水分の吸収力が強い成分
BG	皮膚表面を柔らかくして、肌の水分量を増やす

上記の成分が配合されたスキンケアアイテムを選び、化粧水、美容液、乳液の順番で使用して、肌に与えた潤いが蒸発しないようしっかりと蓋をすることが大切です。

角質ケア美容液を使用する

角質ケア美容液は、厚く積もった古い角質を穏やかに除去し、肌のターンオーバーの正常化をサポートする働きがあります。

従来のスクラブやピーリングと比較して、角質ケア美容液は刺激が少なく毎日使えるのが大きなメリットです。

また、化粧水や乳液の浸透^※をサポートし、後に使用するスキンケアの効果を高める働きもあります。

角質ケア美容液の特徴

項目	特徴
テクスチャー	水のようにさらりとしたものから、とろみのあるものまで様々
使用頻度	毎日使用可能なタイプが多い
使用タイミング	洗顔後、化粧水の前に使用
刺激レベル	マイルドで敏感肌でも使いやすい
主要成分	AHA、BHA、PHA等の角質ケア成分配合

角質ケア美容液は洗顔後すぐに使用し、顔全体になじませた後、特にごわつきが気になる部分に重ね塗りすることがポイントです。

※角質層まで

紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びた肌は乾燥しやすくなり、本来自然に剥がれ落ちるはずの古い角質が何層にも重なってしまうのです。

4月の紫外線量は残暑の9月と同程度のため、春から本格的な対策が必要になります。

おすすめの紫外線対策

対策方法	具体的な内容	効果
日焼け止めの使用	SPF50+・PA++++のものを選ぶ	紫外線を物理的・化学的にブロック
物理的な遮蔽	帽子・日傘・アームカバーの着用	直接的な紫外線照射を防ぐ
時間帯の調整	午前10時〜午後2時の外出を控える	最も紫外線が強い時間帯を避ける
保湿ケア	ヒアルロン酸・セラミド配合の化粧水使用	紫外線ダメージによる乾燥を防ぐ
洗顔	弱アルカリ性の固形石けんで優しく洗顔	古い角質を自然に除去

紫外線を浴びた後は、保湿成分（ヒアルロン酸・セラミド・コラーゲン）が含まれた化粧水で十分な保湿ケアを行いましょう。

また、弱アルカリ性の固形石けんは余分な角質を自然に落とす効果があるため、洗顔時に活用することをおすすめします。

生活習慣の改善

肌のごわつきを改善するには、質の良い睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動の3つの生活習慣を見直すことが重要です。

肌のターンオーバーは生活習慣の影響を大きく受けており、睡眠不足やストレス、食生活の乱れによってごわつきが悪化してしまいます。

規則正しい生活を心がけることで、肌の新陳代謝が活発になり、細胞の修復と再生が促進されるためです。

肌のごわつきケアには、睡眠・食事・運動の生活習慣を整えることが基本となります。

肌のごわつきに関するよくある質問

肌のごわつきやスキンケアに関するよくある質問をまとめました。

日本人女性で最も多い肌タイプは何ですか？

日本人女性で最も多い肌タイプは混合肌です。

混合肌は、水分量が少なく皮脂量が多い特徴を持ち、頬や口周りなどは乾燥しやすいのに、おでこや鼻を含むTゾーンが油っぽくなりがちな肌質です。

日本人女性の肌タイプ

肌タイプ	割合	特徴
混合肌	39%	Tゾーンはオイリー、頬や目元は乾燥
ふつう肌	29%	バランスが取れた肌状態
敏感肌	23%	刺激に反応しやすい肌
乾燥肌	11%	全体的に水分不足の肌

肌のごわつきは角質肥厚によるもので、乾燥・紫外線・摩擦などが原因となります。

混合肌の方は部分的に肌状態が異なるため、部位別のケアが重要になります。

スキンケアで保湿をしすぎている場合、どのようなサインが現れますか？

保湿のしすぎは肌トラブルを引き起こし、ニキビや毛穴の開き、かゆみなど様々な症状が現れます。

保湿しすぎの状態になると、肌本来のバリア機能が正常に働かなくなります。

肌がうるおいで満たされていると判断されてしまい、角質層が薄くなり皮脂の分泌量も減少するため、外部刺激から肌を保護することが難しくなってしまうのです。

保湿しすぎのサイン

サイン	症状の詳細
ニキビの発生	バリア機能低下により炎症が起こりやすくなる
毛穴の開き	油分が残り、毛穴に保湿剤が入り込んで開いた状態が続く
肌のかゆみ	外部刺激に対する敏感な反応が現れる
肌のもたつき	過度な保湿により肌構造に影響を与える
手のひらのベタつき	保湿後に手がベタッとする状態

上記のサインに気づいたら保湿量を見直し、スキンケアを調整するようにしてください。

肌のごわつきにピーリングは効果的ですか？

肌のごわつきにピーリングは効果的です。

ピーリングとは、肌表面の古くなった角質を除去する美容ケア方法です。

古い角質が除去されることで、肌表面の凸凹が滑らかになり、化粧水などが角質層に浸透しやすくなるとされています。

また、ピーリングによって古い角質が除去されることで、肌本来の柔らかさを取り戻すことが可能になります。

ただし、ピーリングは段階的に効果が現れるため、継続的にケアする必要があります。

まとめ

今回紹介した肌のごわつきケア方法を参考に、まずは自分の肌状態をチェックし、適切なクレンジング・洗顔方法への見直しと保湿ケアの強化から始めてみましょう。

特に、セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを選び、角質ケア美容液を取り入れることで、より効果的な改善が期待できます。

また、SPF50+・PA++++の日焼け止めによる紫外線対策と、質の良い睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動という生活習慣の改善も並行して行うことが大切です。